＜8月25日　東京オペラシティコンサートホール＞　みなさんは、中川英二郎、エリック・ミヤシロ、岩瀬立飛などのジャズ＆スタジオ界のトッププレイヤーと、国内のオーケストラ首席金管奏者などで構成されている「侍BRASS」をご存じだろうか。2006年にCDリリースとコンサートデビュー、以降現在にいたるまで、金管八重奏にあらたなレパートリーを数多く誕生させた。その楽曲は中高生から一般まで、全日本吹奏楽連盟主催のアンサンブルコンテストで演奏されるなど、大きな影響を持ち、金管アンサンブルに常に新しい風を吹かせている。
　今回の公演タイトルは「羊皮紙の世界図」。2020年に東京藝術大学作曲科を卒業したばかりの若手作曲家・山岸恵菜の書き下ろしを取り上げる。前半は侍BRASS楽団長の中川英二郎のオリジナル楽曲《西方見聞録》や石川亮太による《徒然草》など、彼らがたびたび演奏してきた作品も並ぶ。後半は吹奏楽の名曲でジェイガーの《シンフォニア・ノビリッシマ》を高橋宏樹の新アレンジでお届けする。
　スーパープレイヤーたちの妙技の数々をぜひとも生演奏でご堪能いただきたい。

＜文・鈴木智之＞