●このコンサートは終了しました
<9月1日 東京・練馬文化センター> 練馬区が主催し、ヴァイオリニストの大谷康子が「本格的なクラシックを身近に」という思いを込めてプロデュースしている「真夏の音楽会」。毎年、旅をテーマに開催している、この時季の風物詩だ。今回はクラシック界きっての鉄道マニア・秋山和慶を指揮台に迎え、「世界の鉄道めぐり」を繰り広げる。
今年は1994年に、会場最寄りの西武池袋線練馬駅と、新桜台駅間の延伸により、西武有楽町線が全線開通してから30周年、そして同線大泉学園駅の開業から100周年。その節目の年にふさわしいプログラムだ。曲目はクラシックからツィーラー《遊覧列車》、鉄道好きで知られるドヴォルザーク《ユーモレスク》等々。19世紀前半に登場した蒸気機関車の独特の走行リズムが、多くの作曲家たちの創作意欲をかき立てたであろうことが偲ばれる。
ポピュラーからは映画「鉄道員」「戦場にかける橋」「ひまわり」や、テレビ番組「世界の車窓から」のテーマが取り上げられている。どれもスタンダードとして聴き続けられる名曲だ。大谷は表現力豊かなソロ演奏に加え、曲間で自らマイクを持ちおこなう解説にも注目。
20世紀のバーンスタイン《オン・ザ・タウン》やヴィラ=ロボス《ブラジル風バッハ》、R.シュトラウス《イタリアより》なども、異国への憧れと旅情を誘う。
秋山は、自宅に本格的なジオラマを組み立てるほどの“鉄ちゃん”ぶり。彼の笑顔は、実直で柔和な鉄道員のイメージにともピッタリ重なる。
秋山と大谷による本コンサートでは、音楽の楽しさをさらにふくらませてくれるだろう。
<文・小出和明>
今年は1994年に、会場最寄りの西武池袋線練馬駅と、新桜台駅間の延伸により、西武有楽町線が全線開通してから30周年、そして同線大泉学園駅の開業から100周年。その節目の年にふさわしいプログラムだ。曲目はクラシックからツィーラー《遊覧列車》、鉄道好きで知られるドヴォルザーク《ユーモレスク》等々。19世紀前半に登場した蒸気機関車の独特の走行リズムが、多くの作曲家たちの創作意欲をかき立てたであろうことが偲ばれる。
ポピュラーからは映画「鉄道員」「戦場にかける橋」「ひまわり」や、テレビ番組「世界の車窓から」のテーマが取り上げられている。どれもスタンダードとして聴き続けられる名曲だ。大谷は表現力豊かなソロ演奏に加え、曲間で自らマイクを持ちおこなう解説にも注目。
20世紀のバーンスタイン《オン・ザ・タウン》やヴィラ=ロボス《ブラジル風バッハ》、R.シュトラウス《イタリアより》なども、異国への憧れと旅情を誘う。
秋山は、自宅に本格的なジオラマを組み立てるほどの“鉄ちゃん”ぶり。彼の笑顔は、実直で柔和な鉄道員のイメージにともピッタリ重なる。
秋山と大谷による本コンサートでは、音楽の楽しさをさらにふくらませてくれるだろう。
<文・小出和明>
公演名 | 真夏の音楽会vol.7 大谷康子と楽しむ音楽の旅 世界の鉄道めぐり |
---|---|
日時 | 9月1日(日) 15:00開演(14:00開場) |
会場 | 練馬文化センター 大ホール(こぶしホール) |
出演 | [指揮]秋山和慶 [ヴァイオリン]大谷康子 [管弦楽]東京交響楽団 |
プログラム | E.シュトラウスⅠ世:テープは切られた、発車の合図(※)、蒸気を上げて ツィーラー:喜歌劇《観光案内人》より〈恋に落ちて〉 ドヴォルジャーク:ユーモレスク(※) ツィーラー:遊覧列車 ロンビ:コペンハーゲン蒸気鉄道 溝口肇:テレビ番組「世界の車窓から」メインテーマ ルスティケッリ:映画「鉄道員」メインテーマ(※) バーンスタイン:ミュージカル《オン・ザ・タウン》第2幕より〈Subway Rider-Dance of the Great Lover〉 ヴィラ=ロボス:《ブラジル風バッハ 第2番》より〈カイピラの小さな列車〉 アーノルド:映画「戦場にかける橋」より〈クワイ河マーチ〉 マンシーニ:映画「ひまわり」メインテーマ (※) R.シュトラウス:交響的幻想曲《イタリアより》第4楽章 (※)編曲:萩森英明 企画構成協力:伊藤裕太 |
チケット | 全席指定:S席3,500円 A席2,500円 ※チケット完売 |
お問い合わせ | 練馬区文化・生涯学習課文化振興係 TEL:03-5984-1284 |