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マリンバの世界を広めるために―― 出田りあの挑戦

マリンバの世界を広めるために―― 出田りあの挑戦
 ドイツ・ベルリンに拠点を置き、世界中を駆けめぐりながらマリンバという楽器の新しい可能性を見出している出田りあさん。みずから「マイナーな楽器なので」とおっしゃるその胸の奥には、マリンバの音をもっと多くの人に聴いてもらいたいという、熱い熱い思いが込められています。  その多彩な表現力と華麗なマレットさばきで、聴衆を魅了し続けている出田さん。マリンバに出会い、魅了され、伝えていきたい音楽とは? 音楽との出会いから演奏する作品の選び方、初のアルバムリリースまで多くのお話をうかがいました。

「木琴やってみる?」でスタートしたマリンバ人生

―― 音楽を始めたきっかけを教えてください。

先生に習うようになったのは、父に勧められて6歳からです。マリンバとピアノを始めました。ただ、音楽を始める前にも、NHKの「おかあさんといっしょ」をテレビで観ながら、流れてくる歌をピアノの鍵盤を探って弾くっていうのが幼いころの遊びでした。
今でもマリンバを始めた時のことはよく覚えています。父からの「木琴やってみる?」という言葉がきっかけでしたが、その時は木琴≠マリンバでした。子ども時代の自分は、両手を広げて届く、テーブルの上に置くような大きさの木琴をイメージして「する!」と返事をしたのですが、届いたのは今演奏しているのと変わらない大きさの楽器。当時の自分の身長と変わらず、目線と鍵盤の高さが同じのような状態でした。当然このままでは叩けないので、近所の大工さんに足台を作っていただきました。
―― お父さまは作曲家でいらっしゃいますよね?

そうですね。家で作曲をする父がそばにいたので、無意識のうちに曲が完成していく過程を聴いていました。父はアレンジの仕事もしていましたから、このメロディーにどんなハーモニーをつけるんだろう、とワクワクしながら遊びのように聴いていました。
―― 出田さんも幼いころにすでに楽曲のアレンジをしていたとか。

いまでも覚えているのですが、自分自身が初めて編曲したのは小学校3年生のときです。学校で毎日校歌を歌っていたのですが、その校歌に少し飽きてきて(笑)。それをある日「こんな感じでどうだろう」と思って、学校の足踏みオルガンで弾いたんですよ。そうしたら学校の先生が「これいいね!」って思ってくださって、次の体育館で行われる全校集会から、私がステージで校歌の伴奏を演奏し、全校生徒が歌う、というのが始まったんです。
「みんなが楽しく歌える校歌になったらいいな」という思いが最初だったなと、このインタビューを受けながら思い出しました。
―― 幼少期はJ-POPが好きだったとうかがいました。推しのアーティストはいらっしゃいますか?

小学校のころからDREAMS COME TRUEのファンクラブに入るぐらい大好きで、中学生になってからはスピッツも好きになりました。どちらも今でもずっと大好きです。ポップスを聴いていると、元気が出るという体験をしている人は多いと思います。いつか自分のマリンバの演奏でもそういう体験をしてもらえたらいいな、と思っています。
チェリストのミッシャ・マイスキー、ピアニストのリリー・マイスキーと
―― 初めて聴いたコンサートを覚えていますか?

クラシックのコンサートで初めて聴いたのは、祖父が設立した熊本音楽短期大学(現在の平成音楽大学)の定期演奏会を聴きに行ったときで、6歳くらいだったと思います。演奏会ではありましたが、隣で聴いている母が耳元で「この曲、何調?」とトレーニングのように聞いてくるんですよ。それに対して私は「○○調」と答えていました。
年に一度の大きなイベントで、ワンピースを着てオシャレして足を運びました。吹奏楽からはじまって、合唱があり、オーケストラの演奏もあって。その一連のプログラムが一番印象に残っています。
―― では、自分でチケットを買った演奏会は?

高校生のころに、熊本県立劇場に行ったのが初めてだと思います。チェロのミッシャ・マイスキーさんのコンサートでした。大きな劇場の一番後ろの席でしたが、そのときの演奏はよく覚えています。年月を経てそのミッシャ・マイスキーさんと同じ音楽祭に出演することになるとは、当時は想像すらしておりませんでした。

めずらしい楽器だからこそ

―― プロの演奏家を目指し、18歳でフランス・パリに留学されたんですよね。

プロの音楽家を意識し始めたのは中学生ぐらいからで、フランス・パリに渡ったのは大学受験がきっかけです。日本の音楽大学への進学も候補のひとつでしたが、パリを選んだきっかけは高校2年生のときに日本で開催された「世界マリンバコンクール」でした。

コンクールが終わったあとに審査員で来日していた先生のマスタークラスに参加する機会があり、そのときに出会ったのがエマニュエル・セジョルネ先生でした。これまで受けたマリンバのマスタークラスでは、マレットの握り方やバチの動かし方など演奏技術の話が中心だったのですが、先生のレッスンは違っていました。もちろんマリンバは演奏するのですが、音楽の伝え方の話が中心で、私はそこに共感して彼の元で学びたいと思い、渡仏することを決めました。マリンバの技術を学びに行くというよりも、ひとりの音楽家として自分が成長するために……。
演出家のタバサ・マクファディン、ピアニストのユジャ・ワンと
―― マリンバは現代音楽などを演奏されることも多いかと思います。出田さんは演奏される音楽ジャンルにどのようなこだわりがありますか?

マリンバという楽器を演奏する中での永遠の課題だと思います。マリンバは自分にとっても周りの方にとっても、当たり前の楽器ではなく、めずらしい楽器だと思うのです。音楽をまったく知らない方たちに、「何を演奏するんですか?」と質問をされて、「マリンバです」と答えると、まず「マリンバ?」と聞き直されることがよくあります。これは日本でもヨーロッパでも一緒です。それぐらい知名度も低い、見た目もめずらしい楽器だと思っていますし、自分自身でもそんな楽器を演奏しているという意識はあります。

ですから、このめずらしい楽器に興味を持ってもらうためには、クラシックの名曲を演奏することが重要だと思いました。ただ単に、マリンバで演奏するのではなく、オリジナルに極力近付けて音楽的に表現する。それができて、初めてこの楽器がみなさんの中に認められていくんだろうなと思ったので。
周りからはめずらしがられましたが、私にとってはいまでも大切にしていることです。音楽家である“出田りあ”が、マリンバを通して音楽を届けることを意識しています。
平成音楽大学での指導
―― 近年はクラシック音楽以外の映画音楽など幅広いジャンルも演奏されるようになりましたよね。何か心境の変化があったのですか?

そうなんです。これまではクラシック音楽の名曲をそろえたプログラムを軸に、演奏活動を展開してきました。それがこの2、3年で少し考え方が変わってきまして。マリンバという楽器を通して音楽を表現していく中で、クラシック音楽だけを演奏するというのは、自分の可能性と演奏を聴いていただける機会を狭めているなと。
私はマリンバがソロ楽器として確立されるために、クラシック音楽を演奏してきましたが、それを続けても結局はクラシック音楽のファンの方々だけにしか届かないし、しかもめずらしい楽器でそれをやっているのは未来がないと思って。だからといってクラシックを演奏しなくなるわけではなく、クラシック音楽だけにとらわれず、自分の音楽を通して、クラシックとそれ以外のジャンルを聴く方が行き来してくだされば嬉しいなと思っています。
今はジャンルを広げたことに関してまったく何の抵抗もありませんし、むしろ周りの音楽家にも「私はジャンルの垣根を越えたい、ジャンルっていうものをなくしたい」と声を大にして伝えています。

初のアルバムリリースに込めた思いとは

―― ここからは、2024年3月に配信で、そして6月にアルバムをリリースされる「Sugaria~シュガーリア」についておうかがいします。このアルバムでもさまざまなジャンルの音楽を収録されていますよね。アルバムのコンセプトを教えてください。

今回のアルバムは、私がマリンバに出会った6歳から現在までの音楽人生の中で、印象に残った曲と影響を受けた曲を集めました。
ピアニストの松岡優明と
―― まさに、音楽家・出田りあの軌跡をたどる名刺のようなアルバムですね。

タイトルにもある「Sugaria~シュガーリア」は、私がパリで留学中に指導を受けた先生のひとり、エリック・サミュ先生にお願いをして、私のために書いていただいた曲です。大学を卒業する際に、学校でコンサートを企画する話をいただいたんです。せっかくなので何か特別なことをしたいと思って、「コンチェルトを書いて欲しい」とお願いしました。

タイトルの「Sugaria」はSugar+Riaの造語なのですが、なぜSugarなのかはわかりません(笑)。きっと先生には思うところがあったのでしょうね。「こういう意味だよ」ということは一切言わず、私に想像させる部分を残すところが、フランスの先生らしいです。
この曲、もともとは大編成のオーケストラとマリンバのために書かれた曲で、あまり再演の機会に恵まれませんでした。今回のアルバム制作の際に、先生に許可をいただき、マリンバとピアノために自分でアレンジしました。オーケストラの原曲の良さを残しながらも、演奏しやすくなることで、マリンバ奏者の皆さんのレパートリーに加わってくれることを願っています。
―― アレンジで特にこだわった曲はありますか?

もちろん、すべての曲にこだわりがあります。例えば《ニュー・シネマ・パラダイス》のアレンジは、途中にバロック音楽っぽい雰囲気が出てきます。原曲を知っている方からすると最初は「あれ?」と思うかもしれませんが、それも余白として何かを感じていただければと思います。
共演したピアニスト松岡優明さんと私は、ロマンティックな曲を演奏する際、一歩引いたところから、じわじわ情熱を乗せて演奏するタイプです。そんなお互いを理解した演奏スタイルだからこそ、あの一番盛り上がるテーマの部分をあえて少し落ち着いた曲想にしています。無理をして演奏するのではなく、正直に素直に演奏できるようなそんなアレンジになっていると思います。
指揮者のダニエル・バレンボイムと
―― 2024年6月に東京でコンサートを開催されますが、詳細を教えてください。

先程お話をしたアルバムに収録している曲もお聴きいただけるコンサートを、2日間×昼夜公演の計4公演開催します。
昼の部では、マリンバ・ソロの演奏で、響きを身体で感じてもらえる楽曲を並べました。昔、ドイツの教会でひとりコンサートをしたことがあるのですが、そのときにマリンバの響きを活かせる残響空間がある場所ならば、お客さまを退屈させずマリンバ1台でも充分に響きに浸っていただけるんだなと感じました。日本でもソロでやってみようと思ったのはこれがきっかけです。
夜の部はピアニストの松岡さんとともに、さまざまなジャンルの楽しいプログラムを演奏します。会場のムジカーザは演奏エリアと客席の距離が近く、ソロもデュオもそれぞれの良さが伝えられ、マリンバの響きを存分に楽しんでいただけると思います。
―― 今回のコンサートは聴覚や視覚だけではなく、嗅覚でも楽しめるとうかがいました。

今回のコンサートでは、調香作家の松﨑愛さんに会場の香りの演出をお願いしました。昼と夜で演奏する音楽を伝え、そのイメージでオリジナルの香りをブレンドしていただきます。五感で楽しんでいただけるコンサートです。
―― そのコンサートの直前には日比谷音楽祭へも出演されますね。こちらはどのようなコンサートになりますか?

発表できるタイミングまでお楽しみに。この音楽祭のテーマが「ジャンルを超えよう」ということなので、老若男女、すべてのみなさんが楽しめるプログラムを用意しています。もちろんそこにはマリンバを初めて聴く方がいらっしゃることも想定して、プログラミングしています。
今年はなんと、私の大好きなDreams Come True(ドリカムディスコ)とスピッツが同時に出演なさるという、うれしい偶然も重なっております!
日比谷音楽祭 2024の実行委員長、亀田誠治氏と
―― 初めてコンサートに行く方に何か楽しみ方の参考はありますか?

私自身の楽しみ方をお伝えしますが、「こう聴こう!」と構えるよりも、空間を楽しんで、自分が何を感じたかを大切にして欲しいなと思います。コンサートって、これまでまったく出会ったことのない方と、2時間ぐらいの時間を共有する不思議な空間ですよね。そのような空間に身を置くことで、悩んでいたことを解決するアイデアが生まれたりもします。
コンサートを聴きに行くということを日常生活の一部としてとらえ、無理にお化粧したりハイヒールを履いたり、オシャレしなくてもいいと思います。ぜひ自分のための特別な時間にしてもらえればと思います。
―― 今後のご予定は?

6月の来日のあとは、一度ドイツに戻り、ヴェルビエ音楽祭(スイス)、サロン・ド・プロヴァンス国際室内楽音楽祭(フランス)などに出演します。そしてまた日本に戻ってきて、昨年末ジャズ・バーで共演した仲間と9月8日(日)に沖縄で、9月10日(火)に熊本で演奏します。
今後やりたいと思うのは、音楽以外のアートとの融合や、違う楽器との共演も増やしていきたいですね。例えば日本の伝統音楽とのコラボレーションとか。マリンバの響きはこういった音楽ともすごく合うと思います。
―― 多くのお話をありがとうございました。らららクラブの読者に向けて、メッセージをいただけますか?

自分の好きを見つける瞬間はとてもワクワクします。皆さんの日常生活の中でも、音楽が特別な時間を作るお手伝いができればと思います。今回のアルバムや生演奏を聴いていただける機会を通して、たくさんの方に私の音楽が寄り添うことができれば、心からうれしいです。

<取材・文 鈴木智之>

左から、フルートのエマニュエル・パユ、中央は夫でヴァイオリニストの樫本大進、ピアニストのラン・ラン


インフォメーション

『Sugaria~シュガーリア』

曲目

ラヴェル:マ・メール・ロワ(眠れる森の美女のパヴァーヌ~パゴダの女王レドロネット~妖精の庭)
久石譲:海の見える街(映画『魔女の宅急便』より)
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
B.ウィーラン:リバーダンス
E.モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
S.マイヤーズ:カヴァティーナ(映画『ディアハンター』より)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
エリック・サミュ:シュガーリア(全3楽章)
久石譲:アシタカとサン(映画『もののけ姫』より)

※編曲:出田りあ

Album Release Live Streaming Concert アルバムリリース記念ライブ配信コンサート in Tokyo

発売日 2024年6月5日(水)リリース
演奏 [マリンバ・アレンジ]出田りあ
[ピアノ]松岡優明
詳細 WIST-2/3,300円(税込)
詳細はこちら

今後の出演情報

公演名 出田りあ マリンバコンサート
昼の部 Resonance(レゾナンス) ~マリンバの響きと、ゆらぎに浸るコンサート~
日時 6月11日(火)、6月13日(木) 15:00開演(14:30開場)
会場 MUSICASA
出演 [マリンバ]出田りあ
プログラム 映画「もののけ姫」より《アシタカとサン》
カヴァティーナ
ふるさと
荒城の月
バッハ:リュートのためのプレリュード
ほか
チケット 全席自由:4,000円 昼夜通し券8,500円
お問い合わせ 株式会社ウィステリアプロジェクト
TEL:03-3200-3744
詳細 詳細はこちら
公演名 出田りあ マリンバコンサート
夜の部 Joy (ジョイ) ~ジャンルを超えて楽しむコンサート~
日時 6月11日(火)、6月13日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場 MUSICASA
出演 [マリンバ]出田りあ
[ピアノ]松岡優明
プログラム シュガーリア
坂本龍一作品
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
キツツキ
愛の喜び、愛の悲しみ
バーンスタイン:キャンディード序曲
ほか
チケット 全席自由:5,000円 昼夜通し券8,500円
お問い合わせ 株式会社ウィステリアプロジェクト
TEL:03-3200-3744
詳細 詳細はこちら

公演名 ⽇⽐⾕⾳楽祭2024
日時 6月8日(土)、9日(日)
会場 日比谷公園
詳細 ⽇⽐⾕⾳楽祭2024公式サイト

出田りあ(Ria Ideta)

ーマリンバの新たな地平を切り拓くアーティストー

革新をもたらす演奏技術
出田りあは、マリンバの奏法に新たな可能性をもたらした稀有なアーティストです。その繊細かつ心地よいゆらぎに満ちたトレモロは、打楽器に対する既成概念を根底から覆します。ジャンルを超えた多彩な表現力と、自由自在な演奏技術により、聴衆を魅了し続けています。

音楽の旅路:才能の発露
オーストリア・ウィーンに生まれ、2歳から熊本に住む。6歳から熊本の故郷でピアノとマリンバを始めた出田りあ。幼少期から見せた「聴いたら即弾ける」という特殊な才能と編曲の技術は、彼女の音楽人生の土台を築きました。18歳で音楽の更なる追求のためフランス・パリへと旅立ち、パリ国際コンセルヴァトワールで学び、第1回パリ国際マリンバコンクールで第1位を受賞するなど、その才能を国際的にも認められました。

世界を舞台に煌めく才能
出田りあは、ヨーロッパの名高い室内楽音楽祭への出演を果たし、世界各地でその演奏を披露しています。ビューゲンシュトック祭(スイス)、ローランゼック国際音楽祭(ドイツ)、ザグレブ国際音楽祭(クロアチア)など、名だたる音楽祭で演奏し、多くの著名アーティストと共演。日本国内でもギタリスト村治佳織との新しいデュオレパートリーを多く生み出し、マリンバとギターの響きを通じて新たな音楽の地平を切り拓いています。

国際的な舞台で輝く:共演者との出会いと絆
出田りあは、その音楽旅路の中で、世界的に著名な多くの音楽家たちと共演し、彼女の演奏技術と芸術性をさらに磨き上げてきました。これらの共演は、彼女の演奏が持つ幅広いアプローチと、異なる音楽ジャンルや文化を横断する能力を示しています。

共演してきたグローバルアーティストたち
エマニュエル・パユ(フルート奏者)、ポール・メイエ(クラリネット奏者)、アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット奏者)、フランソワ・ルルー(オーボエ奏者)、エリック・ルサージュ(ピアニスト)、リリー・マイスキー(チェリスト)、小菅優(ピアニスト)、ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリニスト)、樫本大進(ヴァイオリニスト)、ナビル・シェハタ(コントラバス奏者)など、ジャンルを超えた多彩なアーティストと舞台を共にしてきました。

これらの共演を通じて、出田りあはマリンバという楽器の持つ魅力と可能性を、より広い音楽の世界へと拡げています。各国の音楽祭での演奏や、新しいデュオレパートリーの創出など、彼女の活動はマリンバをクラシック音楽の枠を超えた多様なジャンルへと導いています。

革新的なコラボレーションと委嘱作品
2012年からはミュンヘン室内オペラの専属アーティストとして、マリンバを含む室内オーケストラでの演奏で新たな表現を模索。また、エリック・サミュ、オハド・ベン・アリ、藤倉大らの作曲家とのコラボレーションで、多くの世界初演を行い、マリンバの可能性をさらに広げています。

音楽教育への貢献
出田りあは、平成音楽大学とロンドン芸術アカデミー(LPMAM)で客員教授を務め、後進の指導にも熱心です。彼女の経験豊かな知識と技術の伝達は、次世代の音楽家たちに大きな影響を与えています。

マリンバ奏者、出田りあは、その卓越した技術と革新的なアプローチで、世界中の音楽シーンに新たな風を吹き込んでいます。
マリンバという楽器の魅力を最大限に引き出し、聴衆に深い感動を与え続ける彼女の演奏は、まさに見逃せないものです。
音楽と文化の交差点であるベルリン在住、世界各地で活躍を続けています。

出田りあ オフィシャルウェブサイト
出田りあ 公式YouTubeチャンネル
出田りあ 公式Instagram

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