＜9月4日　東京・サントリーホール＞　2012年、高校在学中に第81回日本音楽コンクールで第1位を獲得し、頭角を現して以来快進撃を続け、2021年10月には第18回ショパン国際ピアノコンクールで日本人最高位タイとなる第2位に輝き、文字通り日本を代表する国際的ピアニストとなった反田恭平。実はピアニストとしてだけではなく、指揮者、実業家としても大活躍している。
　ジャパン・ナショナル・オーケストラは、2018年に設立したMLMダブル・カルテットを出発点として次第にその規模を拡大し、MLM管弦楽団を経て、2021年からは現在の名称で活動している。
　8月27日（火）に「Kitaraワールドオーケストラシリーズ」と銘打ち開催される札幌公演を皮切りに、盛岡、青森、由利本荘をめぐる本ツアーのために反田が用意したのは、オール・ベートーヴェン・プログラム。序曲《コリオラン》ではベートーヴェンのもつ悲劇性を、そして交響曲第2番では若きベートーヴェンのエネルギーを存分に味わえることだろう。さらに、反田の弾き振りでピアノ協奏曲第5番《皇帝》を聴けるとあって、クラシック音楽ファンがしびれるプログラムが組まれている。北海道・北東北にお住まいの「ららら♪クラブ」読者のみなさま、この機会をお聴き逃しなく！

＜文・加藤新平＞