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第175回 リクライニング・コンサート 水野優也(チェロ)&吉見友貴(ピアノ)

第175回 リクライニング・コンサート 水野優也(チェロ)&吉見友貴(ピアノ)
<12月18日 東京・Hakuju Hall> 第89回日本音楽コンクールチェロ部門において第1位および岩谷賞(聴衆賞)、黒栁賞、徳永賞、そして全部門を通じて最も印象的な演奏に対し贈られる増沢賞を獲得して一躍時の人となり、国内外で活躍を続けている若手チェリストの水野晴也は、これまで二度にわたってHakuju Hallの公演に出演してきた。三度目の登場となる今回は、第86回日本音楽コンクールピアノ部門で最年少優勝を果たし、2021年のエリザベート王妃国際音楽コンクール セミファイナリストをはじめ、国内外のコンクールで多数の受賞歴をもつ吉見友貴を伴奏者に迎え、シューマンの《民謡風の5つの小品》 Op.102、ブルッフの《コル・ニドライ》 Op.47、メンデルスゾーンの《ピアノとチェロのためのソナタ》第1番変ロ長調 Op.45を披露する。
 シューマンの作品は、単純な伴奏の上でチェロが民謡風の旋律を奏するという点ではまさしくタイトル通りだが、複雑な和声や巧みな転調が顔をのぞかせているあたりにシューマンの個性が読み取れる。ドイツ風の曲やハンガリー風の曲など、さまざまな国を想起させる小品を束ねつつ、どこの国でもない「どこか」へ我々を誘う。《コル・ニドライ》は、もともとはチェロとオーケストラのための作品で、ユダヤ教の朗誦(ろうしょう)の旋律に基づいているが、単なる編曲ではなく、朗誦のもつ響きをよく吸収して、純然たる器楽曲として仕上げられている。「チェロ・ソナタ」ではなく、「ピアノとチェロのためのソナタ」と銘打たれているだけあって、メンデルスゾーンの作品ではピアノとチェロが丁々発止のやりとりを繰り広げる。
 リクライニング・コンサートは、株式会社白寿生化学研究所が提案する「心の健康」のためのシリーズだ。Hakuju Hallが誇る座席は、パリのオペラ・バスティーユと同一規格で、ヘッド・レスト付き、45度までリクライニング可能となっており、まるで飛行機のファーストクラス。リクライニングした座席に身を委ね、心身ともに最高のくつろぎを味わえる、それが「リクライニング・コンサート」。本公演は昼夜2公演での開催となるが、昼公演のチケットが残りわずかとの情報が入っている。チケットのご購入はお早めに!

<文・加藤新平>
公演名 第175回 リクライニング・コンサート 水野優也(チェロ)&吉見友貴(ピアノ)
日時 12月18日(水) 15:00開演(14:30開場)/19:30開演(19:00開場)
会場 Hakuju Hall
出演 [チェロ]水野優也
[ピアノ]吉見友貴
プログラム シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102
ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
メンデルスゾーン:ピアノとチェロのためのソナタ 第1番 変ロ長調 Op.45
チケット 全席指定:2,200円
お問い合わせ Hakuju Hall チケットセンター
TEL:03-5478-8700

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