●このコンサートは終了しました
<5月2日 東京・サントリーホール> 日本フィルとサントリーホールの名物企画のひとつである「にじクラ」は、平日の午後2時から始まるコンサートシリーズだ。テレビドラマ『サラリーマン金太郎』シリーズなど数多くのヒット作で主演を務め、NHK『ららら♪クラシック』にも司会として出演した、俳優の高橋克典が毎公演のナビゲーターを務め、気軽に楽しめると人気を博している。
5月の第4回は、第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門において、女性として、そして日本人として史上初の第1位を獲得して以来、第一線で活躍を続けるピアニストの上原彩子が日本フィルとの共演で披露する作品は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第3番 変ホ長調。もともとは交響曲第7番として構想され、のちにピアノ協奏曲へと方針を転換したが、第1楽章を完成させた後に作曲者が死去したため、未完に終わった作品である。ファゴットの独奏で朗々と歌われる旋律をピアノが受け継ぐ冒頭部分が印象的で、技巧性と抒情性とを兼ね備えたピアノ・パートの書法と、よく響くオーケストレーションはまさにチャイコフスキーらしさ全開。短いながらも充実した作品である。
上原彩子自身の編曲によるチャイコフスキーの《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をはさんで、コンサートのメインとなるのはモーツァルトの交響曲第41番《ジュピター》だ。《ジュピター》といえば、モーツァルトらしい旋律美と、終楽章のフーガにおける構築性がやはり印象的。1994年生まれで、2024年で30歳を迎える若きマエストロ太田弦が、この曲をどう料理し、歴史ある日本フィルからどのように刺激的なサウンドを引き出してくれるか楽しみだ。
お得な3公演のセット券は4月21日(日)まで販売している。
<文・加藤新平>
5月の第4回は、第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門において、女性として、そして日本人として史上初の第1位を獲得して以来、第一線で活躍を続けるピアニストの上原彩子が日本フィルとの共演で披露する作品は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第3番 変ホ長調。もともとは交響曲第7番として構想され、のちにピアノ協奏曲へと方針を転換したが、第1楽章を完成させた後に作曲者が死去したため、未完に終わった作品である。ファゴットの独奏で朗々と歌われる旋律をピアノが受け継ぐ冒頭部分が印象的で、技巧性と抒情性とを兼ね備えたピアノ・パートの書法と、よく響くオーケストレーションはまさにチャイコフスキーらしさ全開。短いながらも充実した作品である。
上原彩子自身の編曲によるチャイコフスキーの《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をはさんで、コンサートのメインとなるのはモーツァルトの交響曲第41番《ジュピター》だ。《ジュピター》といえば、モーツァルトらしい旋律美と、終楽章のフーガにおける構築性がやはり印象的。1994年生まれで、2024年で30歳を迎える若きマエストロ太田弦が、この曲をどう料理し、歴史ある日本フィルからどのように刺激的なサウンドを引き出してくれるか楽しみだ。
お得な3公演のセット券は4月21日(日)まで販売している。
<文・加藤新平>
公演名 | 日本フィル&サントリーホール にじクラ ~トークと笑顔と、音楽と 第4回 |
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日時 | 5月2日(木) 14:00開演(13:20開場) |
会場 | サントリーホール 大ホール |
出演 | [指揮]太田弦 [ピアノ]上原彩子 [ナビゲーター]高橋克典 [管弦楽]日本フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム | チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.75 チャイコフスキー(上原彩子 編):バレエ音楽《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉(ピアノ独奏) モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551《ジュピター》 |
チケット | 全席指定:S席5,800円 A席3,800円 S席ペア(S席×2枚)11,000円 |
お問い合わせ | 日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911(平日10:00~17:00) |