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第10回 被災地復興支援チャリティ・コンサート

~4人のホールアドバイザーとともに~

●このコンサートは終了しました

第10回 被災地復興支援チャリティ・コンサート
<3月11日 神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホール> 未曽有の被害をもたらした東日本大震災。ミューザ川崎シンフォニーホールも甚大な建築被害を被り、復旧のため2年間の休館を余儀なくされた。しかしその間も音楽文化の灯を守り続け、震災からわずか1カ月後に初の代替公演を実現、2年間川﨑市内外で出張コンサートを続けた。その後も水害、地震と自然災害は繰り返され、またこの3年あまりはコロナ禍も重なって、チャリティの意義が重みを増す中、今年は第10回を迎える。
 今回はミューザ川崎シンフォニーホールのアドバイザーが集結する。同ホールは館長を置かず、そのあり方や主催公演について協議するホールアドバイザー制を取っており、それぞれの個性を活かした公演企画も担っている。
 アドバイザーは指揮者の秋山和慶、オルガニストの松居直美、ピアニストの小川典子、ジャズピアニスト・ヴォーカリスト・作曲家の宮本貴奈の4名。それぞれの分野の第一人者が顔をそろえている。プレトークに続く第1部は、パイプオルガン&ピアノステージ。松居直美によるオルガンはバッハ作品に始まり、「島の歌」(カタルーニャ民話)をもとにした、近年活躍が目覚ましい作編曲家・松岡あさひへの委嘱編曲作品《楽園の鳥たち》で、ソプラノの鈴木美紀子が共演する。小川典子によるピアノはラフマニノフ《ヴォカリーズ》(小川典子編)とリスト《ラ・カンパネラ》と、おなじみの2曲。
 第2部のオーケストラステージには秋山の指揮のもと、故・坂本龍一が音楽監督を務め、小学生から大学生までのメンバーで構成された東北ユースオーケストラが初登場する。宮本がピアノで参加する、《戦場のメリークリスマス》《ラストエンペラー》など、坂本の名曲の数々が演奏される。どこか祈りの想いを感じさせる坂本作品は、被災地に心を寄せるようだ。
 チケット収入と場内募金箱への寄付は、「東日本大震災義援金」(日本政府)に加えて、「能登半島地震災害義援金」(日本赤十字社)として被災地へ全額寄付される。

<文・小出和明> 
公演名 第10回 被災地復興支援チャリティ・コンサート
~4人のホールアドバイザーとともに~
日時 3月11日(月) 14:30開演(13:45開場) ※プレトーク 14:00〜
会場 ミューザ川崎シンフォニーホール
出演 [指揮]秋山和慶
[パイプオルガン]松居直美
[ピアノ]小川典子、宮本貴奈
[ソプラノ]鈴木美紀子
[管弦楽]東北ユースオーケストラ
[司会]山田美也子
プログラム 【第1部 ~パイプオルガン&ピアノステージ~】
[パイプオルガン]松居直美
[ソプラノ]鈴木美紀子 ☆
J.S.バッハ:《わが魂は主をあがめ》(マニフィカト・フーガ) BWV 733
松岡あさひ:楽園の鳥たち ☆
[ピアノ]小川典子
ラフマニノフ(小川典子編曲):ヴォカリーズ
リスト:ラ・カンパネラ

【第2部 ~オーケストラステージ~】
[指揮]秋山和慶
[ピアノ]宮本貴奈 ★
[管弦楽]東北ユースオーケストラ
坂本龍一:Aqua
坂本龍一:映画「ラストエンペラー」より〈The Last Emperor〉
坂本龍一:映画「戦場のメリークリスマス」より〈Merry Christmas Mr.Lawrence〉 ★
ほか
チケット 全席指定:1,000円
お問い合わせ ミューザ川崎シンフォニーホール
TEL:044-520-0200 (10:00〜18:00)

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