＜3月3日　神奈川・よこすか芸術劇場＞　アニメやゲームなどで大活躍の人気声優4人が、チェンバロの優雅な演奏にのせて、モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》を題材とした音楽朗読劇を繰り広げる。
　フォアレーゼンとは、ドイツ語で「読み聞かせ」の意味。今回は、男前で女遊びの激しい人物、ドン・ジョヴァンニのオペラをもとにしたオリジナルストーリーで、新作台本の初披露となる。演じるのは、「夏目友人帳」ニャンコ先生／斑役や「NARUTO-ナルト-」はたけカカシ役の井上和彦、「刀剣乱舞-花丸-」加州清光役や「アイドリッシュセブン」和泉一織役の増田俊樹、「Dr.STONE」七海龍水役や「勇気爆発バーンブレイバーン」イサミ・アオ役の鈴木崚汰、「アイドルマスターSideM」北村想楽役や「ENLIGHTRIBE」鹿喰驚役の汐谷文康。
　この4人による朗読劇をあざやかに、華やかに彩るのは、チェンバロの中野振一郎。国内古楽シーンを牽引している世界的チェンバリストでありながら、メディア出演も多い。幅広い領域で活動しているだけに、声優たちが描き出す世界を大いに膨らませ、色彩を加えてくれるだろう。ドン・ジョヴァンニを誰が、どんな声で演じるのか。どんな時代のどんな人物がドタバタ、ハラハラ、ドキドキする舞台を見せてくれるのか。朗読劇後にはトークコーナーがあり、声優たちの“リアルな声”にも触れられるというのだから楽しさも倍増すること間違いない。開幕が待ち遠しい。

＜文・小畑智恵＞