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亀井聖矢 リサイタルツアー2024

亀井聖矢 リサイタルツアー2024
<8月8日 東京・サントリーホール ほか> 2019年、第88回日本音楽コンクールピアノ部門で第1位と聴衆賞に輝いて以来、第43回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞や、マリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールセミファイナリストなど着実に国内外で歩みを固めてきた亀井聖矢は、2022年にロン=ティボー国際音楽コンクールにおいて第1位・聴衆賞・評論家賞を総なめにし、一躍時の人となった。国内外の著名オーケストラとの共演だけでなく、「世界一受けたい授業」「日曜日の初耳学」「題名のない音楽会」などメディア出演も精力的にこなし、クラシック音楽の裾野を広げている。
 7月26日(金)の新潟公演から9月1日(日)の沖縄公演まで、日本全国をめぐる2024年のリサイタルツアーのために亀井が組んだのは、J.S.バッハ、ショパン、そしてプロコフィエフの名曲を束ねたプログラム。プログラムA・Bともに、バッハの《イタリア協奏曲》に始まり、ショパンの小品を挟んでポロネーズ第5番 嬰ヘ短調、第6番 変イ長調《英雄》へといたる道筋は共通であるが、プログラムAではバラード第3番、第4番、プログラムBではバラード第1番、第2番が披露されるとあって、ピアノ・ファンならばA・B両方聴かずにいられない。
 そしてA・Bともに、公演を締めくくるのはプロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番《戦争ソナタ》だ。独ソ戦の中でも最大の激戦と言われるスターリングラード攻防戦の真っただ中、1943年1月にモスクワで初演された本作は、不協和音に彩られた第1楽章、一説にはシューマンの歌曲を引用しているとも言われる抒情的な第2楽章、そして7拍子の不安定なリズムで押し切る第3楽章から成り立っており、「戦争ソナタ」の呼称とは裏腹に、戦争の厳しさを聴く者に考えさせる。
 亀井といえば、今年3月に「ららら♪クラブ」のインタビューにおいて、自身の音楽家としての生い立ちと音楽観について熱く語ってくれたことをご記憶の読者も多いことだろう。彼の人気の高さを象徴するように、実は、本リサイタルツアーのうち既に完売している会場も出てきている。チケットのご購入はお早めに!

<文・加藤新平>
公演名 亀井聖矢 リサイタルツアー2024
日時・会場 ●8月8日(木) 19:00開演(18:15開場) 【プログラムA】
 サントリーホール 大ホール ※完売
●8月9日(金) 19:00開演(18:15開場) 【プログラムB】
 東京オペラシティ コンサートホール ※完売
出演 [ピアノ]亀井聖矢
プログラム 【プログラムA】
バッハ:イタリア協奏曲 BWV 971
ショパン:マズルカ Op.17、ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 Op.44、ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53《英雄》、バラード 第3番 変イ長調 Op.47、バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
プロコフィエフ:ピアノソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83《戦争ソナタ》

【プログラムB】
バッハ:イタリア協奏曲 BWV 971
ショパン:夜想曲 Op.27、ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調 Op.44、ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53《英雄》、バラード 第1番 ト短調 Op.23、バラード 第2番 ヘ長調 Op.38
プロコフィエフ:ピアノソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83《戦争ソナタ》

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