＜5月18日　東京ガーデンシアター＞　オーケストラの迫力ある演奏に包まれながら、アニメ「鬼滅の刃」の世界に没入しよう！
　日本中、そして海外にまでその名を知られる「鬼滅の刃」の世界をオーケストラで堪能できるコンサートの第4弾が開催される。吾峠呼世晴による同名漫画を原作とするテレビアニメが映画へとスケールアップすると、大きな反響を呼んだ。今回はさらに巨大なスクリーンでの映像とともに、劇中曲をオーケストラで体感できる「鬼滅の奏」である。心待ちにしているファンも多いことだろう。
　舞台は大正時代。主人公の少年・竈門炭治郎が、鬼と化した妹を人間に戻すために鬼たちと戦う姿を描く和風の剣戟奇譚を、オーケストラで壮大に描き出すこの「鬼滅の奏」シリーズ。2020年11月のコンサート「竈門炭治郎 立志編」に始まり、「無限列車編」（2021年9月）、「遊廓編」（2023年3月）と物語は進んできた。今回の「刀鍛冶の里編」は、炭治郎が向かった刀鍛冶の里で、鬼殺隊最強の剣士「柱」である霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃と再会するが、そこに鬼の影が忍びより、炭治郎たちが新たな戦いを繰り広げる。果てしない闘いが続く中、主題歌《絆ノ奇跡》《コイコガレ》、挿入歌《竈門禰豆子のうた》の映像と演奏が一体となるシーンでは、大きく心が揺さぶられるに違いない。
　果敢に鍛練を重ねる竈門炭治郎の勇気あふれる闘いぶりを、仲間との熱い友情を、妹・禰豆子との深い絆を、栗田博文が指揮する東京フィルハーモニー交響楽団の圧倒的な演奏とともに、ぜひ体感してみてほしい。

© 吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable
＜文・小畑智恵＞