
<12月1日 東京オペラシティ> 2010年の第16回ショパン国際ピアノコンクールで第1位に輝き、マルタ・アルゲリッチ以来45年ぶりとなる女性の優勝者となったユリアンナ・アヴデーエワ。ニューヨーク・フィル、NHK交響楽団、チェコ・フィル、フィンランド放送響をはじめ、世界各地の著名なオーケストラと共演を重ね、その高度なテクニックと卓越した楽曲解釈でピアノ・ファンの圧倒的な支持を集めている。近年では2023/24シーズンにシカゴ交響楽団との初共演を果たしたことも記憶に新しい。
本公演でアヴデーエワが掲げるテーマのひとつは「12」だ。
ショパンの《12のエチュード》Op.25に対置されるのは、ブーレーズの《12のノタシオン》。1945年に書かれたブーレーズの初期の傑作で、1オクターヴを構成する12個の音をすべて使い切る「十二音技法」を採り入れつつ、12小節の短い曲を12曲並べるという「12」づくしの構成。グリッサンドを多用したかと思えば楽しげに踊り、そして無調ながらリリカルな旋律も聴こえてくる、「現代音楽は難しい」という先入観を覆してくれる小品集だ。
ラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》と《高雅で感傷的なワルツ》の合間に日本初演されるのは、藤倉大の新作《Quiet Offering for piano》だ。秋山エマとユリアンナ・アヴデーエワの共同委嘱作品である本作は、夏期講習会のためポーランドのワルシャワの旧宮殿に滞在中に最初の音を探し始めた、と作曲者自ら語っている。「音楽を演奏することは、誰かに贈り物をすることだ」というアヴデーエワの言葉に感銘を受け、「静かな贈り物」を意味するタイトルを与えられた新作に期待が高まる。
ショパンコンクールの覇者アヴデーエワの演奏でショパンの《12のエチュード》を、ラヴェルを聴けるという点においてはクラシック音楽ファンを、そしてブーレーズの古典的名作と藤倉大の新作が聴ける点においては現代音楽ファンをうならせることまちがいなし。チケットのご購入はお早めに!
<文・加藤新平>
| 公演名 | ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル |
|---|---|
| 日時 | 12月1日(火) 19:00開演(18:30開場) |
| 会場 | 東京オペラシティ コンサートホール |
| 出演 | [ピアノ]ユリアンナ・アヴデーエワ |
| プログラム |
ブーレーズ:12のノタシオン ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、高雅で感傷的なワルツ [秋山エマ&ユリアンナ・アヴデーエワ共同委嘱作品]藤倉大:Quiet Offering for piano(日本初演) ショパン:12のエチュード Op.25 |
| チケット | 全席指定:S席8,000円 A席6,000円 B席4,000円 |
| お問い合わせ |
カジモト・イープラス TEL:050-3185-6728 |















