
<12月8日 東京・浜離宮朝日ホール> レバノンのベイルートで音楽一家に生まれたアブデル・ラーマン・エル=バシャは、10歳でオーケストラと初共演を果たすと、パリ国立高等音楽院で研鑽を積み、1978年には19歳でエリザベート王妃国際音楽コンクールにおいて審査員満場一致での優勝を果たして世界の注目を一気に集めた。ザルツブルク・モーツァルテウムやパリ・シャンゼリゼ劇場、アムステルダム・コンセルトヘボウといったヨーロッパの名だたるコンサートホールから、日本の名古屋の室内楽ホールをはじめとする地方の小劇場まで、幅広いフィールドで活躍を続けているその原動力のひとつは、持ち前のフットワークの軽さだろう。
本公演はオール・ショパン・プログラムだが、ショパンと言えばアブデル・ラーマン・エル=バシャのライフワークというべき作曲家だ。作曲年代順にショパンのピアノ作品を全曲録音しているほか、2002年には6日連続のリサイタルでショパンのピアノ独奏曲全曲を暗譜で演奏する企画を成功させるなど、現代ピアノ界においてもっともショパンを知り尽くしているといっても過言ではないだろう。
そんな彼が本公演のためにショパンのすべてのピアノ作品から選び抜いたプログラムは、《舟歌》ヘ長調、3つのマズルカ、ノクターン第17番、同18番、ポロネーズ第7番変イ長調《幻想》《子守歌》、そしてピアノ・ソナタ第3番 ロ短調だ。特に、ショパン自身が生涯にわたって書き続けたジャンルであるマズルカとポロネーズのもつ民族性や、旋律美と形式美を高い次元で融合させたピアノ・ソナタ第3番の魅力をどう聴かせてくれるか楽しみだ。
<文・加藤新平>
| 公演名 | アブデル・ラーマン・エル=バシャ ピアノ・リサイタル |
|---|---|
| 日時 | 12月8日(火) 19:00(18:30開場) |
| 会場 | 浜離宮朝日ホール |
| 出演 | [ピアノ]アブデル・ラーマン・エル=バシャ |
| プログラム |
【オール・ショパン・プログラム】 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 3つのマズルカ Op.59 ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1 ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2 ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61《幻想》 子守歌 変ニ長調 Op.57 ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 |
| チケット | 全席指定:6,500円 U25 3,000円 |
| お問い合わせ |
パシフィック・コンサート・マネジメント TEL:03-3552-3831 |















