
<12月19日 香川・レクザムホール> レクザムホールが毎月話題の演奏家を招聘し、魅力あふれる音楽を届けている「リサイタルシリーズ」。その2026-2027シーズン第5回公演に登場するのは、2021年5月に世界最難関のピアノコンクールのひとつともいわれる、エリザベート王妃国際コンクールで第3位に輝いて世界的に注目を集め、フランスを拠点に、現在飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を続けている務川慧悟だ。テレビ朝日系列「題名のない音楽会」をはじめ、メディア出演も数多くこなしており、お茶の間のクラシックファンにもおなじみの存在となりつつある。
本公演のプログラムは、ドビュッシー、プーランク、レスピーギ、ショパン、そしてリストと、年代や国を超えた「音の旅」ともいうべき編成となっている。本稿では、特にプーランクとレスピーギに注目したい。
プーランクの《ナゼルの夜会》は、フランス中部の街ナゼル=ネグロンに余暇のため滞在していたプーランクが、同地にある叔母のサロンに出入りして、何日も続いた夜会で即興的に弾いたものを楽曲としてまとめ上げたもので、ひとつの主題と、夜会に集まった友人たちの肖像画のような変奏、そして変化に富んだ華麗なフィナーレで構成されている。
レスピーギといえば、交響詩《ローマの松》に代表されるようにオーケストラの作曲家というイメージが強い。そんな彼が1903年ごろに作曲したとされる《6つの小品》から、本公演では甘美で軽快な第1曲〈ワルツ〉、悲しげだが美しい旋律が高度な技法で紡がれる第2曲〈カノン〉、そして幻想的な響きの向こうから旋律が顔を出す第3曲〈ノクターン〉をピックアップ。ふだんあまり実演に接する機会のないレスピーギのピアノ曲に触れる貴重な機会だ。特に〈ノクターン〉は、本公演でも演奏されるショパンの作品の影響が色濃くあらわれている。
誰もが知る名曲から、ちょっと珍しい佳曲まで、幅広いレパートリーをもつ務川ならではのリサイタルは、まさにピアノ・ファン必聴の公演だ。
<文・加藤新平>
| 公演名 |
レクザムホール リサイタルシリーズ 2026-2027 第5回 務川慧悟 ピアノ リサイタル |
|---|---|
| 日時 | 12月19日(土) 14:00開演(13:30開場) |
| 会場 | レクザムホール 小ホール |
| 出演 | [ピアノ]務川慧悟 |
| プログラム |
ドビュッシー:2つのアラベスク、夜想曲、燃える炭火に照らされた夕べ プーランク:ナゼルの夜会 FP84 レスピーギ:《6つの小品》より第1番〈ワルツ〉、第2番〈カノン〉、第3番〈夜想曲〉 ショパン:即興曲第3番、舟歌 リスト:スペイン狂詩曲 S.254 R.90 ※曲目、曲順は変更になる場合あり |
| チケット | 全席指定:5,500円 |
| お問い合わせ |
県民ホールサービスセンター TEL:087-823-5023 |
















