●このコンサートは終了しました
<12月5日 東京・サントリーホール> ガーデングループが贈る、冬のオペラの祭典「オペラ歌手紅白対抗歌合戦」が、今年で7回目を迎える。日本のオペラ界を牽引する歌手が、紅組、白組に分かれて競演する本コンサートは、まさに歌唱力と表現力が芸術的にぶつかり合う「歌合戦」である。独唱で男女6名ずつ計12名、二重唱で男女2組ずつ計8名、さらにウクライナ支援企画で2名の総勢22名の歌い手が出演する。伴奏は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が務め、紅組は石﨑真弥奈、白組はロッセン・ゲルゴフがタクトを執る。
紅組の森谷真理・鳥木弥生コンビの二重唱、モーツァルト《コズィ・ファン・トゥッテ》より〈私はもう決めているの、黒髪の方よ〉と、白組の澤﨑一了・大沼徹コンビの二重唱、ドニゼッティ《愛の妙薬》より〈20スクーディ〉の競演で幕を開ける歌合戦は、高野百合絵の歌うビゼー《カルメン》より〈ハバネラ〉、妻屋秀和の歌うモーツァルト《魔笛》より〈おお、イシスとオシリスの神よ〉という、誰もが知る名曲を経て、日本での上演機会の少ない2作、砂川涼子の歌うボーイト《メフィストフェーレ》より〈いつかの夜 暗い海の底に〉、大西宇宙の歌うヴェルディ《ファルスタッフ》より〈夢かまことか〉の2曲へと続く。歌合戦の前半は、幸田浩子の歌うグノー《ロメオとジュリエット》より〈私は夢に生きたい〉と、宮里直樹の歌うプッチーニ《ラ・ボエーム》より〈冷たき手を〉で幕を閉じる。
歌合戦の後半は、異種格闘技戦を交えたプログラムとなる。林美智子の歌うモーツァルト《皇帝ティートの慈悲》より〈私は行くが、君は平和に〉と、村上敏明・上江隼人コンビのヴェルディ《ドン・カルロ》より〈友情の二重唱〉の競演、盛田麻央・加納悦子コンビのR.シュトラウス《ばらの騎士》より〈気高くも美しい花嫁〉と、小原啓楼のドニゼッティ《ランメルモールのルチア》より〈わが祖先の墓よ〉の競演では、贅沢にも二重唱と独唱を聴き比べることができる。板波利加の歌うヴェルディ《運命の力》より〈神よ、平和を与えたまえ〉、青山貴の歌うジョルダーノ《アンドレア・シェニエ》より〈祖国の敵〉という力強い2曲を経て、大村博美の歌うヴェルディ《トロヴァトーレ》より〈穏やかな夜〉、笛田博昭の歌うジョルダーノ《アンドレア・シェニエ》より〈ある日、青空を眺めて〉の競演が歌合戦を締めくくる。
歌合戦の合間には、ウクライナ支援の特別企画として、ウクライナ出身の歌姫 オクサーナ・ステパニュックと秋川雅史の共演により、ヴェルディ《椿姫》より〈パリを離れて〉が歌われる。
12月5日(月)、サントリーホールが「歌の殿堂」となる瞬間を、お聴き逃しなく。
<文・加藤新平>
公演名 | ガーデングループ Presents 第7回オペラ歌手紅白対抗歌合戦 ~声魂真剣勝負~ |
---|---|
日時 | 12月5日(月) 18:30開演(18:00開場予定) |
会場 | サントリーホール 大ホール |
出演 | [指揮]石﨑真弥奈(紅組) [ソプラノ]板波利加、大村博美、幸田浩子、砂川涼子、高野百合絵、盛田麻央、森谷真理 [メゾソプラノ]林美智子、加納悦子、鳥木弥生、 [指揮]ロッセン・ゲルゴフ(白組) [テノール]小原啓楼、澤﨑一了、笛田博昭、宮里直樹、村上敏明 [バリトン]青山貴、大西宇宙、大沼徹、上江隼人 [バス]妻屋秀和 [管弦楽]東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 [司会]本田聖嗣 【ウクライナ支援 特別企画・二重唱】 [ソプラノ]オクサーナ・ステパニュック [テノール]秋川雅史 |
チケット | 全席指定:スペシャル・シート9,800円 一般7,700円 P席(ステージ背面)3,600円 |
お問い合わせ | ヴォートル・チケットセンター TEL:03-5355-1280(平日10:00~18:00) |