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九州交響楽団 第416回定期演奏会

心を揺さぶる 「天上の響き」

●このコンサートは終了しました

九州交響楽団 第416回定期演奏会
<10月12日 アクロス福岡シンフォニーホール> 九州交響楽団10月の定期では、ウィーンを中心に活動した3人の作曲家を取り上げる。まずは「ワルツ王」と称えられるJ.シュトラウスⅡ世の作品の中でも、演奏機会の少ない《フェニックスの羽ばたき》。1852年に体調を崩し、死亡記事まで用意されたシュトラウスⅡ世だが、翌年にはすっかり回復して、1月の舞踏会でこの曲を快気祝いとして演奏した。その経緯は、まさに不死鳥を思わせる。  続くベルクの《ヴァイオリン協奏曲》は、師であるシェーンベルクが確立した12音技法を用い、ある少女の死をきっかけにレクイエムとして作曲された。ソリストは2014年のロン=ティボー国際コンクールで第2位を受賞した青木尚佳。協奏曲の最良の解釈に贈られるモナコ大公アルベール2世賞もあわせて獲得した、青木の音楽表現が楽しみだ。  最後はマーラーの《交響曲第4番》。長大な作品が多いこの作曲家の作品中では、コンパクトな1曲だ。マーラーの入門曲としても最適だろう。第4楽章で歌われる歌詞はドイツの民謡詩集「少年の不思議な角笛」の1編「天上の生活」により、天国の喜びに満ちた暮らしが描かれる。可憐な容姿と深い表現力を合わせ持つソプラノ・砂川涼子の歌唱に期待が高まる。  指揮は幼少期を日本で過ごし、現在はドイツを拠点に活躍の場を広げるキンボー・イシイ。師事した小澤征爾、サイモン・ラトル同様、古典から現代曲まで幅広いレパートリーを持つイシイが、ウィーンと死生観を軸とするプログラムを、どのように料理するかが聴きどころだ。 <文・小出和明>
公演名 九州交響楽団 第416回定期演奏会
日時 10月12日(木) 19:00開演(18:00開場)
会場 アクロス福岡シンフォニーホール
出演 [指揮]キンボー・イシイ [ヴァイオリン]青木 尚佳 [ソプラノ]砂川 涼子 [管弦楽]九州交響楽団
プログラム J.シュトラウスⅡ:ワルツ《フェニックスの羽ばたき》 Op.125 ベルク:ヴァイオリン協奏曲《ある天使の思い出に》 マーラー:交響曲第4番 ト長調
チケット 全席指定:S席5,700円 A席4,700円 B席3,600円 学生(※B席のみ)1,500円
お問い合わせ 九響チケットサービス TEL:092-823-0101

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