icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc

アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル

●このコンサートは終了しました

アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル
©Ester Haase
<9月19日 鹿児島・川商ホール> ドイツのミュンヘンで生まれ、1995年にドイツ連邦青少年音楽コンクールで優勝、1997年にはスタインウェイ・コンクールで優勝を果たすなど、ヨーロッパのさまざまなコンクールで栄冠を手にしてきたアリス=紗良・オットは、2004年に中村紘子に招かれて日本デビューを果たした。以来、日本においても絶大な人気を博している。ピアニストとしての活動のほか、ドイツの有名高級ブランド「JOST Bags」へのバッグラインデザイン提供、フランスのラグジュアリーブランド「Chaume」とのコラボレーションなど、多種多様な創造性を発揮していることでも知られている。
 本公演のために彼女が選んだ作品は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第19番 Op.49-1、同第14番 Op.27-2《月光》、そしてジョン・フィールドの《夜想曲集》からの抜粋だ。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第19番は、出版順序の関係で「19番」となっているものの、実は彼の初期の作品で、憂鬱だが旋律の美しさが印象的な第1楽章と、快活な第2楽章の対比がみごとである。第14番は、透明感と陰鬱さが同居する第1楽章、可憐な第2楽章、そしてすべてを吹き飛ばすエネルギーに富んだ第3楽章、それぞれが強烈なインパクトを持っている。
 ジョン・フィールドの《夜想曲集》は、わが国においてはショパンの夜想曲に影響を与えたことで知られるが、案外実演に接する機会の少ない作品だ。透明感に満ちたフィールドの作品は、安らぎとともに新鮮な発見を与えてくれることだろう。
 音楽へのあくなき探究心で知られ、よりよい演奏のためにはあえて大胆な選択もするアリス=紗良・オット。進化を続ける彼女の演奏に大いに期待したい。

<文・加藤新平>
公演名 アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル
日時 9月19日(木) 19:00開演(18:00開場)
会場 川商ホール(鹿児島市民文化ホール) 第2ホール
出演 [ピアノ]アリス=紗良・オット
プログラム ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第19番 Op.49-1、ピアノ・ソナタ 第14番 Op.27-2《月光》
ジョン・フィールド:夜想曲集(抜粋)
チケット 全席指定:3,500円 高校生以下半額
お問い合わせ 川商ホール
TEL:099-257-8111

SHARE

旧Twitter Facebook