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九州交響楽団 第425回定期演奏会

音の魔術師、巨匠シャルル・デュトワ初登場!
九州交響楽団 第425回定期演奏会
<10月23日 アクロス福岡シンフォニーホール> 1964年にスイスのベルン交響楽団を指揮しデビューして以来、世界各国で大活躍を続ける巨匠シャルル・デュトワ。カナダのモントリオール交響楽団を世界的な楽団へと育て上げたことで注目を集め、フランス国立管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、NHK交響楽団などのポストを歴任し、日本のクラシック音楽ファンにとってもおなじみの存在だ。あの「グラミー賞」も2度受賞している。デュトワと九州交響楽団のは待望の初共演だ。この記念すべき初共演の曲目にデュトワが選んだのは、ドビュッシーの《小組曲》、グラズノフのヴァイオリン協奏曲 イ短調、そしてチャイコフスキーの交響曲第5番という、ビギナーから玄人まで誰もがうなるラインナップ。
 ドビュッシーの《小組曲》は、もともとピアノ連弾のために書かれた作品で、のちに友人のアンリ・ビュッセルによって編曲された。色彩的かつ繊細なオーケストレーションはドビュッシーのスタイルをよく再現しており、第2曲〈行列〉は筆者のイチオシである。
 グラズノフのヴァイオリン協奏曲は、ヴァイオリンの名手レオポルト・アウアーに献呈された作品で、4つの楽章が続けて演奏される独特な構成となっている。第1楽章の冒頭からヴァイオリンが情熱的に歌い上げる本作は、とりわけグラズノフ自身の作曲によるカデンツァ部分が演奏至難であることで知られる。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位とあわせて5つの特別賞を獲得した、ソリスト辻彩奈の名演に期待。
 チャイコフスキーの交響曲第5番は、まさに交響曲の歴史に残る名曲。第1楽章冒頭でクラリネットが吹くほの暗い主題が、さまざまに姿かたちを変え、第4楽章の終盤で勝利の凱歌として鳴り渡る、まさに「回帰のカタルシス」に満ちた作品だ。
 デュトワと九響の初共演、九州の、いや日本のクラシック音楽史の一大イベントとなることは間違いない。まさにファン必聴の公演だ。

<文・加藤新平>
公演名 九州交響楽団 第425回定期演奏会
音の魔術師、巨匠シャルル・デュトワ初登場!
日時 10月23日(水) 19:00開演(18:00開場)
会場 アクロス福岡 シンフォニーホール
出演 [指揮]シャルル・デュトワ
[ヴァイオリン]辻彩奈
[管弦楽]九州交響楽団
プログラム ドビュッシー(ビュッセル編):小組曲
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
チケット 全席指定:S席8,000円 A席7,000円 B席5,800円 学生1,500円
お問い合わせ 九響チケットサービス
TEL:092-823-0101

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