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<3月31日 大阪・ザ・シンフォニーホール> ベートーヴェンの交響曲第5番《運命》、そしてオルフの《カルミナ・ブラーナ》。前者は人間存在を鋭くえぐるように問う、あまりにも有名な傑作。後者は生きとし生けるものが織りなす喧騒、そして束の間の輝きに満ちた音と声の一大絵巻であるが、両者が並べて奏されることは極めてまれである。
指揮の飯森範親は長らくドイツで研鑽を積み、ミュンヘン留学時代に《カルミナ・ブラーナ》を学んだのち、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督時代には、日本人指揮者がドイツのオーケストラと共演する「ベートーヴェン交響曲全集」として初のCDをリリースしている。彼をおいてこの2曲を熟知し、その魅力を十二分に表現できる指揮者はいないだろう。気心知れたパートナーである日本センチュリー交響楽団、また幸田浩子、中井亮一、須藤慎吾といういずれも人気と実力を兼ね備えたソリスト陣、児童合唱を含む大合唱団を率い、飯森は長年の経験に裏付けられた深い解釈から、いかなる世界をつくりだすのか。
新たないのちの芽生えが感じられる春にふさわしいこのふたつの人間讃歌は、聴く者をやさしく、力強く鼓舞するであろう。
<文・内田雅子>
指揮の飯森範親は長らくドイツで研鑽を積み、ミュンヘン留学時代に《カルミナ・ブラーナ》を学んだのち、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督時代には、日本人指揮者がドイツのオーケストラと共演する「ベートーヴェン交響曲全集」として初のCDをリリースしている。彼をおいてこの2曲を熟知し、その魅力を十二分に表現できる指揮者はいないだろう。気心知れたパートナーである日本センチュリー交響楽団、また幸田浩子、中井亮一、須藤慎吾といういずれも人気と実力を兼ね備えたソリスト陣、児童合唱を含む大合唱団を率い、飯森は長年の経験に裏付けられた深い解釈から、いかなる世界をつくりだすのか。
新たないのちの芽生えが感じられる春にふさわしいこのふたつの人間讃歌は、聴く者をやさしく、力強く鼓舞するであろう。
<文・内田雅子>
公演名 | 運命×カルミナ・ブラーナ |
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日時 | 3月31日(日) 15:00開演(14:00開場) |
会場 | ザ・シンフォニーホール |
出演 | [指揮]飯森範親 [ソプラノ]幸田浩子 [テノール]中井亮一 [バリトン]須藤慎吾 [管弦楽]日本センチュリー交響楽団 [合唱]日本センチュリー合唱団 [児童合唱]大阪すみよし少年少女合唱団 |
プログラム | ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》 オルフ:カルミナ・ブラーナ |
チケット | 全席指定:S席9,900円 A席8,800円 B席7,700円 |
お問い合わせ | ザ・シンフォニー チケットセンター TEL:06-6453-2333 |