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<2023年2月12日 宮城・電力ホール> 1990年にマルサラ国際音楽コンクール第1位、第12回ショパン国際音楽コンクール最優秀演奏賞、1992年に日本音楽コンクール第2位を獲得し、1995年にはサントリーホールでのリサイタルでデビューを飾った及川浩治。「名曲の花束」と題したピアノ・リサイタルシリーズは、近年の及川の活動の中心であり、親しみやすいクラシック音楽を多くの人に届けている。
本公演で及川がフォーカスする対象は「ロマン派」。シューマン、リスト、メンデルスゾーンなど、ドイツ・ロマン派を代表する作曲家の作品が並ぶ。プログラムの前半はシューマンの《トロイメライ》に始まり、ショパンのピアノ協奏曲第1番第2楽章(ピアノ独奏版)に続いて、シューマン(リスト編曲)の《献呈》、《春の夜》という、リストによる編曲作品が演奏される。リストの《荒野の狩》、《愛の夢》第3番が続き、《死の舞踏》で締めくくられる。後半はリスト編曲の歌曲が並ぶ。メンデルスゾーンの《歌の翼に》、シューベルトの《魔王》、《アヴェ・マリア》と、誰もが知っている名曲がそろう。リストの《ラ・カンパネラ》を経て、コンサート全体のラストを飾るのはワーグナーの《タンホイザー》序曲。もちろんリストの編曲したもので、大編成かつ大規模なオーケストラ作品をピアノ一台で表現しきるリストの編曲技術に注目したい。
聴き手の内面にダイレクトに訴えかける及川の演奏で、ドイツ・ロマン派の名曲を楽しもう。歌曲も、オーケストラ曲も、リストと及川の手にかかれば見事なピアノ曲として変貌を遂げる。
<文・加藤新平>
公演名 | 及川浩治 ピアノ・リサイタル「名曲の花束~ロマン派~」 |
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日時 | 2023年2月12日(日) 14:00開演(13:15開場) |
会場 | 電力ホール |
出演 | [ピアノ]及川浩治 |
プログラム | シューマン:トロイメライ ショパン:ピアノ協奏曲第1番より第2楽章《ロマンス》 シューマン(リスト編):献呈、春の夜 リスト:超絶技巧練習曲第8番《荒野の狩》、愛の夢 第3番、死の舞踏 S.525、ラ・カンパネラ メンデルスゾーン(リスト編):歌の翼に シューベルト(リスト編):魔王、アヴェ・マリア ワーグナー(リスト編):タンホイザー序曲 |
チケット | 全席指定:S席4,500円 A席3,800円 |
お問い合わせ | tbc事業部 TEL:022-714-1022(平日11:00~16:00) |