●このコンサートは終了しました
<7月9日 宮城・宮城野区文化センター> 「日本中の人々に良い音楽を」。カワイのピアノSK-EXを使用してその音色を味わうカワイコンサートは1971年に始まった。全国各地で開催されている本コンサート、仙台市の宮城野区文化センター パトナホールでは迫昭嘉の演奏を聴くことができる。ソロからオーケストラとの共演をはじめ、後進の教育など幅広く活動する、エキスパートの演奏が気軽に楽しめる魅力的な演奏会だ。
このコンサートでは、ロマン派から近代を鮮やかに彩った作曲家の音楽を取り上げる。前半はノルウェーのグリーグとフランスのドビュッシー、それぞれの国を代表する作曲家の作品が楽しめる。グリーグの組曲《ホルベアの時代より》は、バロック期の舞曲を模して書かれたものである。軽やかではつらつとした〈前奏曲〉にはじまり、それぞれは短いが、さまざまな曲調を楽しめる魅力を持っている音楽だ。一転、ドビュッシーの《版画》は、より近代的な音が特徴的な作品。彼がパリ万博以降熱中した、インドネシアのガムラン音楽の響きが織り込まれた〈塔〉は、それまでの西洋音楽にはなかったような浮遊感のある音楽となっている。また、後半はロマン派音楽の代表的人物、ショパンの2作品が披露される。美しくどこか切ない印象の《舟歌》、そして、ショパンの傑作とも名高いピアノ・ソナタ第3番。
迫は、常に豊かで気品ある音楽を奏でる。披露される作曲家作品のそれぞれの魅力をひきだす演奏となるだろう。カワイが誇る最高峰のピアノと迫の演奏を、ぜひお楽しみに。
<文・山下実紗>
このコンサートでは、ロマン派から近代を鮮やかに彩った作曲家の音楽を取り上げる。前半はノルウェーのグリーグとフランスのドビュッシー、それぞれの国を代表する作曲家の作品が楽しめる。グリーグの組曲《ホルベアの時代より》は、バロック期の舞曲を模して書かれたものである。軽やかではつらつとした〈前奏曲〉にはじまり、それぞれは短いが、さまざまな曲調を楽しめる魅力を持っている音楽だ。一転、ドビュッシーの《版画》は、より近代的な音が特徴的な作品。彼がパリ万博以降熱中した、インドネシアのガムラン音楽の響きが織り込まれた〈塔〉は、それまでの西洋音楽にはなかったような浮遊感のある音楽となっている。また、後半はロマン派音楽の代表的人物、ショパンの2作品が披露される。美しくどこか切ない印象の《舟歌》、そして、ショパンの傑作とも名高いピアノ・ソナタ第3番。
迫は、常に豊かで気品ある音楽を奏でる。披露される作曲家作品のそれぞれの魅力をひきだす演奏となるだろう。カワイが誇る最高峰のピアノと迫の演奏を、ぜひお楽しみに。
<文・山下実紗>
公演名 | カワイコンサート2024 迫昭嘉ピアノリサイタル |
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日時 | 7月9日(火) 19:00開演(18:30開場) |
会場 | 宮城野区文化センター パトナホール |
出演 | [ピアノ]迫昭嘉 |
プログラム | グリーグ:組曲《ホルベアの時代》より Op.40 ドビュッシー:版画 ショパン:舟歌 嬰へ長調 Op.60、ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 |
チケット | 全席指定:2,500円 |
お問い合わせ | カワイ仙台 TEL:022-261-2851 |