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<7月21日 東京・浜離宮朝日ホール> 「ららら♪クラブ」の人気投票ではいつも上位に入るヴァイオリニストの石田泰尚、東京交響楽団を経てソリストとして活動するチェリストの西谷牧人、シューベルト国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールで入賞を重ねる実力派ピアニストの佐藤卓史の3人が結成した、トリオ・ジャパンのコンサートをご紹介しよう。ユニット名からも並々ならぬ意気込みが感じられるが、7月に東京の浜離宮朝日ホールにて予定されているコンサートはプログラム内容も意欲的である。
1曲目のショスタコーヴィチ《ピアノ三重奏曲 第2番》は、親友の作曲家の追悼音楽として書かれた。チャイコフスキー以降、ロシアの作曲家には音楽家の追悼にピアノ三重奏曲を作曲する伝統があり、この作品もそれに倣ったものである。そのような背景を持つだけにずっしりとした重量感があり、演奏するにも並々ならぬ気力を要する作品である。
2曲目はベートーヴェンのピアノ三重奏曲《大公》。長らくベートーヴェンのパトロンであったルドルフ大公に捧げられた作品で、優雅さと気品において他のピアノ三重奏曲を寄せ付けない魅力をもつ大作である。
個性もキャリアもさまざまな3人の音楽があわさったとき、これらの大作からどんな物語がうまれるのだろうか。ぜひ一聴されたい。
<文・尾崎羽奈>
公演名 | トリオ・ジャパン(石田泰尚、西谷牧人、佐藤卓史) |
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日時 | 7月21日(金) 19:00開演(18:30開場) |
会場 | 浜離宮朝日ホール |
出演 | [ヴァイオリン]石田泰尚 [チェロ]西谷牧人 [ピアノ]佐藤卓史 |
プログラム | ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番《大公》 変ロ長調 Op.97 |
チケット | 全席指定:6,000円 |
お問い合わせ | Mitt TEL:03-6265-3201(平日12:00~17:00) |