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日本フィルハーモニー交響楽団 第750回東京定期演奏会

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日本フィルハーモニー交響楽団 第750回東京定期演奏会
<5月12日、13日 東京・サントリーホール> 現在は日本フィルの首席客演指揮者を務め、今年9月から首席指揮者に就任するカーチュン・ウォン。その楽曲を分析する力であるアナリーゼの正確さと、全身を使って意図を伝えるアウトプットで楽員からの信頼も厚く、親しみをこめて「マエストロ」ではなく「カーチュン」と呼ばれている。誕生して50数年という「若い国」シンガポールで生まれた彼は、「我々の文化というのは何なのか」という問いの答えを、早坂文雄や伊福部昭、芥川也寸志といった日本の作曲家たちの取り組みに見出し、個人的なプロジェクトとして邦人作品を積極的に取り上げている。  本公演で取り上げる邦人作品は、芥川也寸志の《チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート》。切々と歌う前半部分と、エネルギッシュな後半部分とを、楽曲の冒頭に現れるオスティナート音型(一定の音型を何度も反復する技法)がさまざまに変化しながら貫いているこの作品では、ミュンヘン国際音楽コンクールで日本人としての初優勝を成し遂げた若手チェリスト、佐藤晴真の演奏に期待したい。  ミャスコフスキーの交響曲第21番《交響幻想曲》とヤナーチェクの《シンフォニエッタ》という、独創的な構成をもつ“交響曲”も本公演の注目点だ。弦楽の響きに重きを置いた抒情性が特徴の《交響幻想曲》と、打楽器や金管楽器の鋭い響きのインパクトが強い《シンフォニエッタ》。対照的なふたつの作品を、カーチュン・ウォンはどう仕上げてくるだろうか。  この2曲、知名度のわりに実演に接する機会の少ない作品だ。特に《シンフォニエッタ》は、村上春樹の小説『1Q84』の冒頭から繰り返し登場する作品であり、ひょっとすると日本では、クラシック音楽ファンよりも村上春樹ファンの間で有名な作品かもしれない。カーチュン・ウォンと日本フィルの演奏でミャスコフスキー、芥川、ヤナーチェクを聴けるこの機会を、「ららら♪クラブ」をご覧の読者なら逃すはずはないだろう。 〈文・加藤新平〉 ★カーチュン・ウォンの次期首席指揮者就任決定記者会見レポートはこちら
公演名 日本フィルハーモニー交響楽団
第750回東京定期演奏会
日時 5月12日(金) 19:00開演(18:20開場) ※ライブ&アーカイブ配信あり 5月13日(土) 14:00開演(13:10開場)
会場 サントリーホール 大ホール
出演 [指揮]カーチュン・ウォン [チェロ]佐藤晴真 [管弦楽]日本フィルハーモニー交響楽団
プログラム ミャスコフスキー:交響曲第21番《交響幻想曲》嬰ヘ短調 Op.51 芥川也寸志:チェロとオーケストラのための《コンチェルト・オスティナート》 ヤナーチェク:シンフォニエッタ
チケット 全席指定:S席8,000円 A席6,500円 B席6,000円 C席5,000円 P席4,000円 Ys(25歳以下)席1,500円 ★ライブ&アーカイブ配信はこちらから
お問い合わせ 日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911(平日10:00~17:00)

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