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<1月20日、21日 東京・サントリーホール> 2021年9月より日本フィル首席客演指揮者を務める、シンガポール出身の指揮者カーチュン・ウォンは、いまもっとも「アツい」指揮者のひとりだ。2016年、グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝して以来、ニュルンベルク交響楽団首席指揮者を務めるかたわら、ニューヨーク・フィルハーモニックをはじめ、世界各国で活躍を続けている。2021年3月に初共演を果たして以来、グスタフ・マーラーの作品を中心に取り組んできたカーチュン・ウォンと日本フィルのコンビは、“Folksong”(=民謡)をテーマにした作品にも力を入れている。
2023年の“Folksong”企画、幕開けは伊福部昭の《シンフォニア・タプカーラ》と、バルトークの《管弦楽のための協奏曲》の2作を取り上げる。
伊福部昭といえば、映画『ゴジラ』の音楽で知られる、日本の「民族派」を代表する作曲家だ。北海道の札幌で学び、地方林務官として厚岸で勤務しながら書き上げた《日本狂詩曲》でチェレプニン賞を受賞して国際的にデビューして以来、民族色豊かな作風で人気を博した。アイヌの音楽と生活に直接触れた経験から生まれた作品も多く、《シンフォニア・タプカーラ》はその中でもとりわけ人気が高い。
バルトークは、コダーイとともにハンガリーをはじめとする各地域の民謡を採譜した民俗音楽研究家という経験を自身の作曲にも活かしており、《管弦楽のための協奏曲》もそのひとつである。民謡を学び、究め、メロディをそのまま引用せずとも民謡のもつ特徴や精神性を自らの創作に活かすというバルトークの在り方は、伊福部昭をはじめとする日本の作曲家にも大きな影響を与えた。
民謡から生まれたふたつの芸術作品をひとつのコンサートで味わえる機会はそう多くはない。2023年9月には日本フィル首席指揮者に就任が決定しているカーチュン・ウォンの演奏で、“Folksong”の精髄を堪能しよう。
<文・加藤新平>
公演名 | 日本フィルハーモニー交響楽団 第747回東京定期演奏会<秋季> |
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日時 | 1月20日(金) 19:00開演(18:20開場) 1月21日(土) 14:00開演(13:10開場) |
会場 | サントリーホール 大ホール |
出演 | [指揮]カーチュン・ウォン [管弦楽]日本フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム | 伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ バルトーク:管弦楽のための協奏曲 |
チケット | 全席指定:S席8,000円 A席6,500円 B席6,000円 C席5,000円 P席4,000円 Ys席(25歳以下)1,500円 |
配信 | ライブ&アーカイブ配信あり。1000円で3か月間何度でも視聴可 詳細・登録はこちらから。 |
お問い合わせ | 日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911(平日10:00-17:00) |