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<2023年2月21日 東京オペラシティ コンサートホール ほか> 2000年に浜松国際ピアノコンクールで優勝を果たし、衝撃的なデビューを果たしたアレクサンダー・ガヴリリュク。その後はルービンシュタイン国際コンクールでの優勝を皮切りに世界各地で快進撃を続けてきた。
幾多の試練を乗り越え、祖国ウクライナの苦難にも強靭な精神力で立ち向かうガヴリリュクは止まらない。4年ぶりの来日、5年ぶりのリサイタル開催となる本公演では、ガヴリリュクが長年大切にしてきたレパートリーが惜しみなく披露される。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調《月光》に続いて演奏されるのは、ショパンの夜想曲第8番変ニ長調と、ポロネーズ第3番イ長調《軍隊》。ベートーヴェンとショパン、それぞれの持つ「力強さ」の対比に注目したい。リストの作品からは《コンソレーション》第3番変ニ長調、《タランテラ》の2曲が選ばれている。《コンソレーション》の優美さ、《タランテラ》の快活さを楽しんでほしい。プログラム後半はドビュッシーの《2つのアラベスク》で始まる。リサイタルのメインを飾るのは、ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番変ロ短調。グレゴリオ聖歌の「怒りの日」を引用するなど、重みのあるコンセプトと音響設計が特徴的な、ラフマニノフのピアノ独奏曲の中でも屈指の大作である。
日本のクラシック音楽ファンの皆さん、久々にガヴリリュクの演奏を聴ける機会を逃さず、彼の音楽の神髄に触れてほしい。
<文・加藤新平>
公演名 | アレクサンダー・ガヴリリュク ピアノ・リサイタル |
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日時・会場 | ●2023年2月16日(木) 19:00開演(18:15開場) アクトシティ浜松 中ホール ●2023年2月21日(火) 19:00開演(18:20開場) 東京オペラシティ コンサートホール |
出演 | [ピアノ]アレクサンダー・ガヴリリュク |
プログラム | ベートーヴェン:ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 《月光》 Op.27-2 ショパン:夜想曲 第8番 変ニ長調 Op.27-2 ショパン:ポロネーズ 第3番 イ長調 《軍隊》 Op.40-1 リスト:コンソレーション 第3番 変ニ長調 S.172/3 R.12 リスト:タランテラ S.162 R.10 ドビュッシー:2つのアラベスク ラフマニノフ:ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36(第2稿) |
チケット | 全席指定:S席7,000円 A席5,500円 B席4,000円 |
お問い合わせ | ●浜松公演 浜松市文化振興財団 TEL:053-451-1114 ●東京公演 ジャパン・アーツぴあ TEL:0570-00-1212 |