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上野通明 チェロ・リサイタル ピアノ:阪田知樹

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上野通明 チェロ・リサイタル ピアノ:阪田知樹
 <4月3日 神奈川 ミューザ川崎 シンフォニーホール>この原稿を書いている今(2月)、北京オリンピックではアスリートたちが懸命に闘い、悲喜こもごものドラマを繰り広げている。若くとびぬけた能力を持つ俊英たちが切磋琢磨して頂点を目指す姿は美しい。  音楽界にも数々のコンクールが存在するが、オリンピックに匹敵するコンクールのひとつがジュネーヴ国際音楽コンクールだ。1939年に始まったこの歴史あるコンクールは数々の名演奏家を輩出し、なかなか1位を出さないことでも有名である。さらに、出場者のレベルの高さと課題曲の多様さにおいても強い精神力が求められる、最も過酷なコンクールともいえるだろう。  2021年、このジュネーヴ国際音楽コンクールで日本から新星が誕生した。チェロ部門で第1位を獲得した、上野通明である。今回のリサイタルは「ジュネーヴの覇者」にふさわしく、多彩なプログラムが組まれている。選ばれた6曲の作品はバロック、古典、ロマン派、近現代と、クラシックのジャンル「全部盛り」。その中には6~7弦の楽器であるヴィオラ・ダ・ガンバや、ヴァイオリンのための作品をチェロに編曲したものも含まれる。音域が広い楽器(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のための作品を音域が狭い楽器で弾く、あるいは音域が高く小さい楽器(ヴァイオリン)のための作品を音域が低く大きい楽器で弾くことの難しさはチェロを弾いたことのない人でも容易に想像がつくだろう。この選曲からも上野の恐れをしらない圧倒的なパフォーマンス力が窺われる。パートナーはリスト作品の演奏に定評があり、2021年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで第4位入賞を果たした阪田知樹。飛ぶ鳥を落とす勢いの二人の若獅子のアンサンブルが楽しみで仕方がない。 <文・尾崎羽奈>
公演名 上野通明 チェロ・リサイタル
ピアノ:阪田知樹
日時 4月3日(日)18:30開演
会場 ミューザ川崎 シンフォニーホール
出演 [チェロ]上野通明 [ピアノ]阪田知樹
プログラム J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028(チェロ&ピアノ版) P.ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ op.25-3 F.リスト:悲しみのゴンドラ S.134 F.シューベルト:ロンド ロ短調 op.70 D895(原曲:ヴァイオリンとピアノ) 武満徹:オリオン B.ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 op.65
チケット 指定席 5,000円 舞台後方席 2,000円
お問い合わせ ■神奈川芸術協会 TEL:045-453-5080

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