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<2024年1月19日 東京オペラシティ コンサートホール> レクイエムは本来、カトリック教会において死者の安息を神に願い、ラテン語で歌われる典礼音楽。しかしブラームスはルター派の信徒だったため、ルター聖書のドイツ語版から歌詞を使用しており、ブラームスのレクイエムが“ドイツ・レクイエム“と呼ばれる理由がここにある。その作曲動機は1856年の恩人・シューマンの死といわれており、中断をはさんで1867年、自身の母の死を機に完成への拍車がかかった。全曲初演の1年前、1868年に第5曲を除いた6曲を自らの指揮で演奏して成功を収め、ブラームスの作曲家としての地位を確固としたものにした。
公演プログラム冒頭に置かれたシュッツ《主にあって逝く死者は幸せだ》は、ブラームス《ドイツ・レクイエム》終曲と同じタイトル。シュッツはブラームスに先だって1636年に上述の曲とは別に《ドイツ・レクイエム》を作曲しており、230年を隔てたふたりの作曲家の対比が興味深い。
演奏するのは、バッハ演奏の第一人者、鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)と、その合唱団。古楽の世界的オーソリティーが30年以上にわたって築き上げた強い結束力と深い音楽解釈で、宗教的な荘重さを持ちながら、交響曲的な豊かさも兼ね備えるこの大曲をどんなふうに響かせてくれるのか、期待が高まる。
ソリストは英国と日本において、宗教曲と歌曲で数多くの舞台に立つソプラノの安川みくと、世界中の歌劇場やコンサートホールからラブコールの絶えないバス・バリトンのヨッヘン・クプファー。
<文・小出和明>
公演プログラム冒頭に置かれたシュッツ《主にあって逝く死者は幸せだ》は、ブラームス《ドイツ・レクイエム》終曲と同じタイトル。シュッツはブラームスに先だって1636年に上述の曲とは別に《ドイツ・レクイエム》を作曲しており、230年を隔てたふたりの作曲家の対比が興味深い。
演奏するのは、バッハ演奏の第一人者、鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)と、その合唱団。古楽の世界的オーソリティーが30年以上にわたって築き上げた強い結束力と深い音楽解釈で、宗教的な荘重さを持ちながら、交響曲的な豊かさも兼ね備えるこの大曲をどんなふうに響かせてくれるのか、期待が高まる。
ソリストは英国と日本において、宗教曲と歌曲で数多くの舞台に立つソプラノの安川みくと、世界中の歌劇場やコンサートホールからラブコールの絶えないバス・バリトンのヨッヘン・クプファー。
<文・小出和明>
公演名 | バッハ・コレギウム・ジャパン ブラームス《ドイツ・レクイエム》 |
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日時 | 2024年1月19日(金) 19:00開演(18:20開場) |
会場 | 東京オペラシティ コンサートホール |
出演 | [指揮]鈴木雅明 [ソプラノ]安川みく [バス]ヨッヘン・クプファー [合唱・管弦楽]バッハ・コレギウム・ジャパン |
プログラム | シュッツ:主にあって逝く死者は幸せだ SWV391 ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 |
チケット | 全席指定:S席10,000円 A席8,000円 ※いずれも残席僅少 |
お問い合わせ | 東京オペラシティチケットセンター TEL:03-5353-9999 |