
新国立劇場「こうもり」2018年公演より 撮影:寺司正彦
<12月6日~ 東京・新国立劇場> 冒頭のフレーズを聴くだけで、これから始まる喜劇への期待に胸が膨らむ。ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇《こうもり》が、新国立劇場オペラ2023/2024シーズンの12月に上演される。指揮は新進気鋭のパトリック・ハーン。新国立劇場には初登場だ。物語が次々と展開していき、登場人物も音楽も魅力満載で、あまりオペラや演劇作品を見に行ったことがない方にもおすすめの作品となっている。
第1幕はアイゼンシュタイン家が舞台。登場人物たちがおどけたり嘘をついたりしながら、オルロフスキー公爵邸での舞踏会に行こうと画策する様子がおもしろい。観客は登場人物の秘密を共有している状態なのがなおさら笑いを誘う。第2幕では登場人物が姿を偽りオルロフスキー公爵邸で舞踏会を楽しむ様子を、第3幕では舞踏会が終わり刑務所へ行くアイゼンシュタインと一連の騒動のネタばらしでフィナーレを迎える。
音楽はシュトラウス2世が得意としたワルツやポルカで作品全体が彩られている。有名な序曲、第2幕の舞踏会でロザリンデ扮するハンガリーの貴婦人が披露する〈チャールダーシュ〉や〈シャンパンの歌〉にも目が離せない。
ウィーンでは大晦日の定番となっている《こうもり》。今回の新国立劇場での公演も、1年を締めくくる良い時間になるだろう。目で見て耳で聴いて楽しい演目をお見逃しなく。
<文・山下実紗>
第1幕はアイゼンシュタイン家が舞台。登場人物たちがおどけたり嘘をついたりしながら、オルロフスキー公爵邸での舞踏会に行こうと画策する様子がおもしろい。観客は登場人物の秘密を共有している状態なのがなおさら笑いを誘う。第2幕では登場人物が姿を偽りオルロフスキー公爵邸で舞踏会を楽しむ様子を、第3幕では舞踏会が終わり刑務所へ行くアイゼンシュタインと一連の騒動のネタばらしでフィナーレを迎える。
音楽はシュトラウス2世が得意としたワルツやポルカで作品全体が彩られている。有名な序曲、第2幕の舞踏会でロザリンデ扮するハンガリーの貴婦人が披露する〈チャールダーシュ〉や〈シャンパンの歌〉にも目が離せない。
ウィーンでは大晦日の定番となっている《こうもり》。今回の新国立劇場での公演も、1年を締めくくる良い時間になるだろう。目で見て耳で聴いて楽しい演目をお見逃しなく。
<文・山下実紗>
公演名 | 新国立劇場 2023/2024シーズンオペラ ヨハン・シュトラウスⅡ世 こうもり |
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日時 | 12月6日(水) 19:00(18:00開場) 12月9日(土) 14:00(13:00開場) 12月10日(日) 14:00(13:00開場) 12月12日(火) 14:00(13:00開場) |
会場 | 新国立劇場 オペラパレス |
出演 | [指揮]パトリック・ハーン [演出]ハインツ・ツェドニク [美術・衣裳]オラフ・ツォンベック [振付]マリア・ルイーズ・ヤスカ [照明]立田雄士 [舞台監督]髙橋尚史 [ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン]ジョナサン・マクガヴァン [ロザリンデ]エレオノーレ・マルグエッレ [フランク]イヴァン・アヨン・リヴァス [オルロフスキー公爵]タマラ・グーラ [アルフレード]伊藤達人 [ファルケ博士]トーマス・タツル [アデーレ]シェシュティン・アヴェモ [ブリント博士]青地英幸 [フロッシュ]ホルスト・ラムネク [イーダ]伊藤 晴 [合唱指揮]三澤洋史 [合唱]新国立劇場合唱団 [バレエ]東京シティ・バレエ団 [管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム | ヨハン・シュトラウスⅡ世:こうもり 全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉 予定上演時間:約3時間(休憩含む) |
チケット | 全席指定 S席26,400円 A席22,000円 B席15,400円 C席9,900円 D席6,600円 |
お問い合わせ | ■新国立劇場Webボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00) |
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