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小菅優ピアノ・リサイタル

●このコンサートは終了しました

小菅優ピアノ・リサイタル
<11月29日 東京オペラシティ コンサートホール> 「風が奮い起こす!生きなければ!」 ポール・ヴァレリー (1871-1945) 「海辺の墓地」より このシリーズ「Four Elements」も遂に折り返し地点にたどり着きました。 今回のテーマは「風」です。旧約聖書では、最初の人間アダムが、神の息を吹き込まれ、誕生します。息、風、空気、そして魂・・・見えないものを焦点に充てると、あらゆる 作品が思い浮かんできました。 まず、フランス・バロックの作品です。想像力に溢れる美しい作品の数々は、素朴で、作品から自然そのものが見えてきます。風に揺られ、はばたく鳥は美しい声を持ち、 リズミカルで音楽的です。 風は魂や聖なる生き物も連想させます。仏教の世界の迦陵頻伽(かりょうびんが)は、人間の頭を持ち、体は鳥の姿で、その美しい声は人々の魂を救済します。西村朗氏 の作品で、ピアノの音の世界を超えた響きと、その官能的な世界に皆様をお連れします。 そして、風は荒れ狂うと嵐に変化します。ベートーヴェンは秘書のシントラーにこのソナタの内容を訊かれ、「シェイクスピアの『嵐(テンペスト)』を読んで」と答えています。 幻想的で、あらゆる感情が心の嵐のように現れる特別なソナタです。 後半は主に印象派を中心としています。風の精(シルフィード)や、帆を揺らす風、大気、そして霧とその霧が覆う寺。ドビュッシーの風の世界には常にミステリーがあります。 そしてその自然の世界の後、最終地点は人間の世界です。ヤナーチェクは「霧の中で」を、娘を亡くした直後に書いています。ドビュッシーの影響も表れ、情景が描かれる 中、思い出や痛み、儚い人生の喜びや逃れられない運命がそこにはあります。愛するものもいずれ風に乗って飛んでいってしまう・・・しかし私達の心にはあらゆる思い出 が刻まれ、永遠と魂が宿るのだと思います。 今シリーズの中で最も不思議な、そして奥深いプログラムです。東京オペラシティに風が吹きおこるようなコンサートにしたいと思います。(文・小菅優 公演フライヤーより)
会場日時 2019年11月29日[金]19:00開演 オペラシティ コンサートホール
料金 (全席指定・税込) S:¥5,000 学生:¥3,000
出演 ピアノ: 小菅優
曲目 Four Elements Series Vo.3 “Wind” 〇ダカン: クラヴサン曲集 第1巻       第3組曲から 「かっこう」       第1組曲から 「荒れ狂う風」 〇クープラン: クラヴサン曲集 第3巻 第17組曲 ホ短調 「小さな風車」 〇ラモー: クラヴサン曲集と運指法 第1番(第2組曲)から 「鳥のさえずり」 〇西村 朗: 迦陵頻伽(カラヴィンカ) 〇ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 op.31-2 「テンペスト」 〇フローラン・シュミット: 薄暮 op.56から 「シルフィード」 〇ドビュッシー: 前奏曲集 第1巻から 「帆」、「野を渡る風」、「夕べの大気に漂う音と香り」、「西風の見たもの」、「沈める寺」 〇ドビュッシー: 前奏曲集 第2巻から 「霧」 〇ヤナーチェク: 霧の中で シリーズ第3回目の今年のテーマは「風」
問い合わせ カジモト・イープラス TEL:0570-06-9960

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