
<11月10日 愛知県芸術劇場コンサートホール> 1970年、第8回ショパン国際ピアノコンクールにおいて、日本人最高位となる第2位を受賞し、1972年以降はロンドンを拠点として活躍する内田光子は、シカゴ交響楽団、ベルリン・フィル、ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルなど、世界各地の著名なオーケストラとの共演を重ね、ロンドン、ニューヨーク、東京で定期的にリサイタルを開催するほか、ザルツブルク音楽祭などにも頻繁に出演し、まさに「世界のUCHIDA」と呼ぶにふさわしい大活躍を続けている。
愛知・名古屋のクラシック音楽ファンが11年間待ち焦がれた公演が、今秋、ついに実現する。
本公演のために内田が選び抜いたプログラムには、ハイドンの《アンダンテと変奏曲》ヘ短調、シェーンベルクの《6つの小さなピアノ曲》、モーツァルトの《ロンド》イ短調、そしてシューベルトのピアノ・ソナタ第20番イ長調……と、古典派と新ウィーン楽派の珠玉の名曲がずらりと並ぶ。いずれも、内田のレパートリーの中心に位置する作曲家たちの作品だ。
ハイドンの《アンダンテと変奏曲》は堅牢な構成が魅力。モーツァルトの《ロンド》は8分の6拍子の舞曲風のリズムと揺れ動く旋律が印象的。シューベルトのピアノ・ソナタ第20番は、第1楽章冒頭の同音連打モチーフがさまざまに姿かたちを変えながら全曲に散りばめられる構成と、シューベルトらしい巧みな転調がみごとな名作だ。
シェーンベルクの《6つの小さなピアノ曲》は、彼が十二音技法を確立する以前、無調音楽を模索していた時期にあたる1911年に作曲されたもので、1曲が1分程度の小品を束ねている。第1曲から第5曲は1911年2月19日に一気に書かれ、第6曲だけは6月17日に書かれた。この第6曲は、前月に没したグスタフ・マーラーの葬儀の鐘の音に着想を得て書かれたともいわれている。
楽曲のもつ精神性を深く掘り下げて読み解き、音として立ち昇らせてゆく内田の演奏は、まさに唯一無二のもの。待望の名古屋公演、愛知のクラシック音楽ファンのみなさま、この機会をお聴き逃しなく!
<文・加藤新平>
| 公演名 | 内田光子 ピアノ・リサイタル2026 |
|---|---|
| 日時 | 11月10日(火) 18:45開演(18:00開場) |
| 会場 | 愛知県芸術劇場 コンサートホール |
| 出演 | [ピアノ]内田光子 |
| プログラム |
ハイドン:アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob. XVII:6 シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 Op.19 モーツァルト:ロンド イ短調 K.511 シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959 |
| チケット | 全席指定:プラチナ席22,000円 S席18,000円 A席16,000円 B席14,000円 |
| お問い合わせ |
クラシック名古屋 TEL:052-678-5310 |















