
<9月22日 香川・サンポートホール高松> 新世代の女性ピアニストの中でも、いまもっとも注目を集める角野未来。受賞歴、技巧と音楽性の高さは言うまでもないが、彼女が他の若手と一線を画すのは、ロジカルな音楽への取り組み方だ。9月に発売されるデビュー・アルバムの選曲からも、その姿勢が読み取れる。
中心に据えたのは、19世紀から20世紀初頭に活動したフランスの女性作曲家、メル・ボニスの作品。才能に恵まれながら女性であるがゆえに、さまざまな制約や困難の中で音楽を作り続けたが、歴史に埋もれてほぼ忘れらていた。しかし近年再評価が進み、多くの作品に光が当てられている。収録作の《伝説の女たち》は、文学・神話・聖書に登場する7人の女性たちを描いた曲集で、優れた掌編小説のような描写性に富んだ、魅力的な作品だ。とはいえ、デビュー作としては冒険ともいえる。そして組み合わせたのはボニスと同時代のスター作曲家、ドビュッシーとラヴェルの作品。聴き手に発見の扉を開きながら、おなじみの曲との響きあいも楽しませてくれる、心憎く理知的な構成だ。
今回のリサイタルのメインディッシュも《伝説の女たち》。再発掘進行中とはいえ、まだまだ演奏機会は少ない。その佳曲を角野の透明度の高い音色と、豊かでダイナミックな表現で聴けるうえに、予告されているラヴェル作品「ほか」も気になる。旬の演奏家の“いま”を聞き逃す手はない。
<文・小出和明>
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| 公演名 | 角野 未来 ピアノリサイタル |
|---|---|
| 日時 | 9月22日(火・祝) 14:00開演(13:30開場) |
| 会場 | サンポートホール高松 3階大ホール |
| 出演 | [ピアノ]角野未来 |
| プログラム |
メル・ボニス:伝説の女性たち ラヴェル:クープランの墓 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ほか |
| チケット | 全席指定:5,000円 U-22 3,000円 |
| お問い合わせ |
あなぶきエンタープライズ エンタテインメント事業部 TEL:087-802-5119 |
















