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＜10月21日 鹿児島・宝山ホール＞ ジャズが好きな方、ジャズを出発点にさまざまなジャンルの音楽を楽しみたい方にぴったりのトリオが鹿児島・宝山ホールに登場する。中野翔太（ピアノ）＆松永貴志（ピアノ）＆田中拓也（サクソフォン）、2台のピアノとサクソフォンという非常にめずらしい編成。ふだんはクラシックやジャズなどそれぞれの分野で活躍している3人が、ジャズ好きということを共通点として結成した2022年5月にデビューの異色のトリオ。
このコンサートではクラシックやジャズ、R&B（リズム＆ブルース）などの名曲がピアノとサクソフォンの編曲で聴ける。一見それぞれの作品が独立しているように感じられるが、ドビュッシーが頻繁に使った和音や調をぼかすような音楽はジャズの世界や坂本龍一に影響を与えており、ガーシュウィンの《ラプソディー・イン・ブルー》といえばジャズとクラシックを融合させたシンフォニック・ジャズの代表作品だ。マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーが得意としているR&Bもジャズと縁のあるジャンルであり、ジャズを軸にさまざまな時代やジャンルを自在に行き来するプログラムは、この3人の柔軟でどんな音楽にも真摯に向き合う活動を体現している。
トリオデビューから約1年半。それぞれがソロ奏者としても第一線で活躍し、三者三様ではあるが息のあった演奏を見せてくれるにちがいない。ジャズ好きな3人ならではの予想できない白熱した展開も待っているかもしれない。ピアノとサクソフォンのアンサンブルを楽しみながら、ジャンルの境界を越えた音楽と音楽のつながりをこのコンサートで探すのも面白いだろう。ぜひ貴重なチャンスをお見逃しなく。
＜文・山下実紗＞
| 公演名 | 中野翔太＆松永貴志＆田中拓也 2台ピアノとサクソフォン トリオコンサート |
|---|---|
| 日時 | 10月21日（土） 14:00開演（13:15開場） |
| 会場 | 宝山ホール |
| 出演 | ［ピアノ］中野翔太 ［ピアノ］松永貴志 ［サクソフォン］田中拓也 |
| プログラム | Ｃ.ドビュッシー：牧神の午後への前奏曲 Ｇ.ガーシュウィン：ラプソディ・イン・ブルー 坂本龍一：戦場のメリークリスマス スティーヴィー・ワンダー：イズント・シー・ラヴリー マイケル・ジャクソン：ヒューマン・ネイチャー ほか |
| チケット | 全席指定：一般4,000円 25歳以下2,000円 ※当日各500円増 |
| お問い合わせ | 宝山ホール TEL：099-223-4221 |
