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<12月8日 大分・iichikoグランシアタ> 1990年に設立されたプロフェッショナルのウインド・オーケストラである、シエナ・ウインド・オーケストラ。オーケストラ編成のみならず、アンサンブルユニットでの演奏や、管楽器クリニックなどの開催を通して、日本の吹奏楽愛好家に愛されるウインド・オーケストラとして高い人気を博すとともに、吹奏楽界の裾野を広げて大いに盛り上げている。1999年11月に佐渡裕とタッグを組んでリリースしたCDを出発点とするシリーズ「ブラスの祭典」は、その意欲的な選曲で、吹奏楽ファンのみならず、多くの音楽ファンの心をつかんできた。
iichikoグランシアタで開催される本公演では、二つの大曲が披露される。
エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)が1971年にリリースしたセカンド・アルバムのA面に収録された《タルカス》は、演奏時間20分を超える組曲であり、プログレッシブ・ロックの名曲である。2010年には吉松隆編曲によるオーケストラ版が初演され、2012年放送のNHK大河ドラマ『平清盛』の劇中音楽としても使用されたことで、日本での知名度がさらに高まった。本公演では、吉松編曲のオーケストラ版に基づき、シエナ・ウインド・オーケストラのコンポーザー・イン・レジデンスを務める狭間美帆が編曲を行った吹奏楽版が演奏される。
佐渡×シエナのおなじみコーナー「音楽のおもちゃ箱」では、2021年12月に逝去された、日本の吹奏楽の発展に尽くした大阪府淀川工科高校、通称「淀工」の名顧問、丸谷昭夫氏を「丸ちゃんForever」と題して追悼する。
コンサートのメインプログラムには、モデスト・ムソルグスキー作曲の組曲《展覧会の絵》が演奏される。ピアノ独奏曲として発表されたこの作品は、モーリス・ラヴェルによる管弦楽編曲版が発表されるや、オーケストラの重要なレパートリーとしての地位を確立した。ラヴェル版をもとに、大橋晃一が本公演のために新たに書き下ろした新編曲版が初演される。
佐渡とシエナが作り出す、パワフルでありながら緻密なサウンドに身を委ね、輝かしい音の洪水をぜひご堪能いただきたい。
<文・加藤新平>
公演名 | 佐渡裕指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ《ブラスの祭典2022》 |
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日時 | 12月8日(木) 19:00開演(18:00開場) |
会場 | iichikoグランシアタ |
出演 | [指揮]佐渡裕 [演奏]シエナ・ウインド・オーケストラ |
プログラム | キース・エマーソン&グレッグ・レイク:タルカス 音楽のおもちゃ箱~特別編:丸ちゃんForever(故・丸谷明夫先生を追悼) ムソルグスキー:展覧会の絵 |
チケット | 全席指定:S席7,700円 A席6,600円 B席5,500円 学生3,500円 |
お問い合わせ | テレビ大分 営業企画部 TEL:097-537-5515 |