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古海行子 ピアノ・リサイタル

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古海行子 ピアノ・リサイタル
<12月9日 広島・ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ> 2018年に第4回高松国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝し、2021年には第18回ショパン国際ピアノコンクールでセミファイナリストとなった古海行子は、いまもっとも注目すべき若手ピアニストだ。世界で活躍する古海にとって、福山での初公演となる今回のコンサートでは、バロックとロマン派の名曲が披露される。
 J.S.バッハの《イタリア協奏曲》BWV971は、「協奏曲」というタイトルではあるが、鍵盤楽器の独奏のための作品で、二段鍵盤のチェンバロによる音色の変化などを、独奏とオーケストラとの対比になぞらえて読み解く向きもある。作曲者の生前から人気を博して来た1曲だ。シューマンの《謝肉祭》Op.9は、片思いの相手エルネスティーネ・フォン・フリッケンの出身地アッシュ(ASCH)を「変イ(As)‐ハ(C)‐ロ(H)」「イ(A)‐変ホ(Es)‐ハ(C)‐ロ(H)」という二種類の音列で現わした「音名象徴」を散りばめた曲集だ。シューマンのピアノ書法の多彩さと、彼のオーケストラ曲以上に「オーケストラ的な響き」を楽しめる。
 プログラムのメインは、リストのピアノ・ソナタロ短調 S.178。シューマンに献呈された作品であり、「ソナタ形式」と「多楽章ソナタ」の両方の特徴をひとつにまとめ上げた、独特な作品だ。なかなかキーが定まらないミステリアスな開始から、華麗さと壮大さをきわめる音楽の旅を経て、静謐さのなかに溶け込んでゆく結末まで、聴き手をつかんで離さない。
 選りすぐりの名曲とともに、古海の演奏を楽しむまたとない機会である。福山とその近郊にお住まいの皆さま、12月9日(土)はぜひリーデンローズへ!

<文・加藤新平>
●ららら♪クラブ「Best Requests Classics Vol. 1 ショパン・コンサート ~人気投票で決まるプログラム~」での演奏動画

公演名 古海行子 ピアノ・リサイタル
Up & Coming Artists Series – Vol.5
日時 12月9日(土) 14:00開演(13:30開場)
会場 ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ
プログラム バッハ:イタリア協奏曲 BWV971
シューマン:謝肉祭 Op.9
リスト:愛の夢 第3番、ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
チケット 全席指定:2,500円
お問い合わせ リーデンローズ
TEL:084-928-1810
公演の詳細はこちら

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