＜8月15日　岡山・玉島市民交流センター＞　岡山県第二の都市である倉敷市は、白壁土蔵や蔵屋敷が立ち並ぶ街並みが有名だ。それと同時に、芸術・文化が香る豊かな街でもある。その中心のひとつとして、1987年からクラシックを中心とした音楽フェスティバルである「倉敷音楽祭」が開催され、脈々とその歴史が紡がれてきた。今回ご紹介するコンサートは、市民の交流や文化・スポーツ活動などの拠点となることを目的に、2012年にオープンした玉島市民交流センターで開催される「納涼コンサート」だ。
　このコンサートにはサクソフォニストの國末貞仁と、ピアニスト中川賢一が出演。國末は香川県高松市の出身でソロでの演奏活動のほか、「Quatuor B（サックス四重奏）」「サキソフォックス」など多くのグループに所属している。ピアニストの中川もソロはもちろんのこと、アンサンブル・ノマドのピアニスト・指揮者、ピアノ・ツィルクス（5台ピアノ）などで活躍している。そんなふたりのスペシャルデュオは「JAZZ」「クラシック」「映画音楽」のジャンルから、誰もが一度は聴いたことのある曲をセレクト。なかでもピアニスト中川がもっとも好きな曲という、ラヴェル作曲《亡き王女のためのパヴァーヌ》は、今回は國末のサクソフォンとのデュオで披露される予定だ。ぜひとも会場でお気に入りの曲を見つけてほしい。

＜文・鈴木智之＞