
<7月27日 東京・サントリーホール> 1990年、世界的指揮者にしてミュージカル《ウエスト・サイド・ストーリー》などの作曲家でもあるレナード・バーンスタインによって創設されたパシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)は、札幌の夏の風物詩だ。世界を代表する音楽家を教授陣として迎え、オーディションにより選ばれた世界各地の若手音楽家を育成する教育プログラム「PMFアカデミー」が、国際教育音楽祭としてのPMFの活動の柱だ。これまでに、延べ79か国・地域に約3,900人の若手音楽家を輩出してきた本音楽祭は、タングルウッド音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭とともに「世界三大教育音楽祭」のひとつとされている。
1か月にわたり、音楽を共通言語として切磋琢磨したアカデミー生たちにより編成される「PMFオーケストラ」は、まさにひと夏の集大成。そして、サントリーホールで開催される本公演は、今年のPMFの締めくくりとなる。
本公演のタクトを執るのは、PMF初登場となるデイヴィッド・ロバートソン。アンサンブル・アンテルコンタンポラン、リヨン国立管弦楽団、セントルイス交響楽団で音楽監督を務めた実力派が組み上げたプログラムは、ストラヴィンスキーの《管楽器のためのシンフォニーズ》、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、そしてプロコフィエフの交響曲第5番変ロ長調と、古典派と近代音楽の傑作が並ぶ。
ストラヴィンスキーの作品は、作者の新古典主義時代を象徴するもののひとつで、快活なファンファーレから静謐なコラール、そして民族音楽的な沸き立つリズムまで、ストラヴィンスキーの特色が詰まった小品。2025年に第58回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールにて第2位を受賞するなど、国内外で着実に実績を積み重ねている若手のホープ、吉本梨乃がベートーヴェンの大作をどう聴かせてくれるか、大いに期待したい。
プログラムのメインとなるプロコフィエフの交響曲第5番は、穏やかで透明感のある旋律による開始が印象的で、華やかさと色彩感にあふれている。1944年に短期間で一気に書かれ、翌年1月に初演された本作は、自由で幸福な人間への讃歌だ。
<文・加藤新平>
| 公演名 | PMFオーケストラ東京公演 |
|---|---|
| 日時 | 7月27日(月) 19:00開演(18:00開場) |
| 会場 | サントリーホール 大ホール |
| 出演 |
[指揮]デイヴィッド・ロバートソン [ヴァイオリン]吉本梨乃 [管弦楽]PMFオーケストラ |
| プログラム |
ストラヴィンスキー:管楽器のためのシンフォニーズ(1947年版) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 プロコフィエフ:交響曲 第5番 変ロ長調 Op.100 |
| チケット | 全席指定:S席9,000円 A席7,000円 B席5,000円 U25割 各席半額 |
| お問い合わせ |
PMF組織委員会 TEL:011-242-2211 |
















