
<9月23日~ 福岡・北九州市立響ホール ほか> 1988年に北九州市の市制25周年を記念してスタートした「北九州国際音楽祭」。当初はフィンランドのクフモ室内音楽祭と提携する形で歩み始め、1998年以降は都市型の総合音楽祭として、教育プログラムにも重きを置いた形で開催されており、北九州市が目指す「彩りあるまち」づくりの柱となっている。
本音楽祭は、「有料コンサート」、「特別プログラム」、そして「教育プログラム」という3つの企画で構成されている。
9月23日(水・祝)、北九州市立響ホールでの服部百音 ヴァイオリン・リサイタルで音楽祭の幕が開く。ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタ ト短調、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調、ワックスマンの《カルメン幻想曲》など、近代ヴァイオリン音楽の傑作がずらりと並ぶ。
今年の特徴のひとつが、門司の出光美術館とのコラボレーション企画だ。「『水墨画の巨匠たち ――雪舟から鉄斎まで』に寄せて」と題したコンサートには、チェンバロ奏者の西山まりえが登場。チェンバロとヒストリカル・ハープを操る、現代の古楽界を代表する「二刀流」が、本公演ではJ.S.バッハの《イギリス組曲》第3番ト短調をはじめとする、チェンバロの名曲を披露する。
有料コンサートには、ほかにも日本のクラシック音楽界を牽引するスターが続々登場するが、ここで「特別プログラム」に目を向けてみたい。
合計4回開催される「楽しみかた聴きどころ講座」のうち、本稿執筆時点で申し込み締め切りに余裕があるのは、9月6日(日)の第4回「北九州国際音楽祭へ行こう」。講師は、本音楽祭のミュージック・アドヴァイザーを務める音楽学者・音楽評論家の広瀬大介が務める。日本のクラシック音楽界を支える重鎮の講座は、音楽祭を楽しみに待つ日々に、さらに新たなる知見をもたらしてくれるはずだ。
未就学児から中学生まで、幅広い年齢層の子どもたちに、本格的なコンサート体験を通して音楽のすばらしさを感じてもらう「教育プログラム」も、本音楽祭の大きな魅力だ。こちらは対象校指定での開催のため、我々一般のクラシック・ファンは聴くことができないが、ぜひ、コンサートを楽しみながら、この素晴らしい演奏が北九州市の子どもたちにも届いているということにも、思いを寄せていただけたら……と、現在、音楽教育に従事している筆者は思うのである。
さらに、より多くの若い世代にクラシック音楽を届けるべく、北九州市内在住の小・中・高校生とその保護者を招待する「hibikiこども未来シート」という企画も目が離せない。9月23日(水・祝)の服部百音ヴァイオリン・リサイタルから、12月26日(土)の「奇跡のチェロ・アンサンブル」にいたるまで、合計6公演が対象となり、各公演先着30名を無料で招待する。7月8日(水)より専用の申し込みフォームからの予約受付が始まるので、北九州在住の読者のみなさま、お申し込みはお早めに!
<文・加藤新平>
















