
<9月6日 東京・Bunkamuraオーチャードホール> 近年、日本のピアノ・ファンを熱くしている企画がある。それが、さまざまなコラボレーションで鍵盤楽器の魅力を存分に引き出す「Pianos’ Conversation」シリーズだ。第6回となる今回は、務川慧悟と久末航が初共演を果たす。
務川と久末、このコンビの名を見てピンと来た方もいらっしゃることだろう。そう、ふたりとも、エリザベート王妃国際音楽コンクールの受賞者なのだ。務川は2021年に第3位、久末は2025年に日本人史上最高位となる第2位を獲得している。
日本と世界を舞台に国際的な活躍を続けるふたりの俊英は、実は旧知の間柄。ふたりが選び抜いた名曲のうち、本公演の前半を飾るのはオール・フランス・プログラム。卓越した和声と室内楽的で緻密なオーケストレーションでオーケストラ音楽の歴史を変えたともいわれる、ドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》、ピアノ連弾曲として作曲されたビゼーの《子どもの遊び》、そしてラヴェルがウィンナ・ワルツに着想を得た《ラ・ヴァルス》の3曲を披露する。プログラムのメインは、リスト編曲による、ベートーヴェンの交響曲第9番《合唱付き》だ。オーケストラと合唱による壮大な音楽が、ピアノの魔術師リストによって2台ピアノに大胆にアレンジされている。
オーケストラの名曲をピアノで楽しめるまたとない機会だろう。特に「第九」の2台ピアノ版は、オーケストラ+合唱という編成ではなかなか聴き取れない細部のパートまで克明に聴き取ることができるはずだ。ピアノ・ファンだけでなく、オーケストラをこよなく愛する人にも全力でおススメしたい。
<文・加藤新平>
| 公演名 | 務川慧悟×久末航 Pianos’ Conversation 2026 |
|---|---|
| 日時 | 9月6日(日) 15:00開演(14:15開場) |
| 会場 | Bunkamuraオーチャードホール |
| 出演 | [ピアノ]務川慧悟、久末航 |
| プログラム |
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 ビゼー:子供の遊び Op.22 より ラヴェル:ラ・ヴァルス ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調《合唱付》Op.125(リスト編曲による2台ピアノ版)S657/R376 |
| チケット | 全席指定:S席7,500円 A席6,000円 B席4,500円 |
| お問い合わせ |
Bunkamura TEL:03-3477-3244 |
















