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<2023年2月5日 岐阜・バロー文化ホール> 角野の輝かしい経歴について、もはや語るまでもないだろう。東京大学大学院を卒業、YouTubeやバンドでの活動で多くのファンを集め、クラシックの登竜門ピティナ・ピアノコンペティションの特級グランプリ、そして2021年のショパン国際ピアノコンクールへの出場には日本中のクラシックファンが注目した。しかしそれだけにとどまらずジャズの殿堂、ブルーノートにも出場するという、まさに、クラシックの常識を覆す新時代のピアニストだ。
すでに世界からも注目を集め始めている彼の全国ツアーは、曲目もまた意欲的である。ピアノファンの間で有名なカプースチンならまだしも、ラモーやグルダの作品をご存じの方はそう多くはないのではないだろうか。クラシックの"顔役"ともいえるバッハに始まり、バッハと同時代にその音楽理論によってクラシックに多大な影響をもたらしたジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)の《新クラヴサン曲集》は、その時代の慣習から逸脱した自由な作品だし、フリードリヒ・グルダ(1930-2000)による、バッハへのオマージュ《プレリュードとフーガ》は、クラシックとジャズの挑戦的な融合だ。そして顔役バッハ自身もまた、実は常識にとらわれない数々の革命を音楽にもたらした張本人であった。そこにカプースチンのジャズ・テイスト、さらには角野の自作を加えた、時代の革命児たちへの角野の眼差しがうかがえるようなプログラム。クラシックファンもそうでない方も、きっと未体験の世界になるはずだ。お聴き逃しなく!
<文・高河誠太郎>
公演名 | 角野隼斗全国ツアー2023 “Reimagine" |
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日時 | 2023年2月5日(日) 16:00開演(15:00開場) |
会場 | バロー文化ホール(多治見市文化会館) 大ホール |
出演 | [ピアノ]角野隼斗 |
プログラム | J.S.バッハ: パルティータ 第2番 BWV826、《インベンション》より ラモー: 新クラヴサン曲集 より グルダ: プレリュードとフーガ カプースチン: 8つの演奏会用練習曲 Op.40 角野隼斗: 胎動/追憶、Human Universe ほか |
チケット | ※残席僅少 全席指定:S席6,800円 A席5,800円 |
お問い合わせ | バロー文化ホール(多治見市文化会館) TEL:0572-23-2600 |