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<9月17日 石川県立音楽堂> 1988年、日本初のプロフェッショナルの常設室内管弦楽団として設立された、オーケストラアンサンブル金沢。「初演魔」の異名を取った進取の気性あふれる指揮者・岩城博之を初代音楽監督に迎えて、楽団員を広く世界に求めた。座付作曲家による新作の演奏・録音など、設立当初よりユニークな活動を続けている。
現アーティスティック・リーダーの広上淳一も、そのチャレンジングな姿勢を受け継ぎ、他のオーケストラとはひと味違うプログラムを組むことが少なくない。今回、ソリストにファジル・サイを迎えたのも、その一例といえるだろう。サイは1970年、トルコ生まれのピアニスト・作曲家。16歳で作曲した《Black Hymns》がベルリン建都750周年行事で演奏され、91年にはベルリン交響楽団と《ヴァイオリンとピアノのための協奏曲》を自ら初演。以降、世界の名だたるオーケストラと自作を共演してきた。ピアニストとしてもロングセラーとなっている、多重録音によるストラヴィンスキー《春の祭典》ピアノ版をはじめ、的確な技術と独自のスタイルで高い評価を得ている。まさに「鬼才!天才!ファジル・サイ!」のキャッチコピーを地で行く存在だ。
近年ますます円熟味を増しながらも、鋭さと情熱も失わない広上とサイが、楽聖・ベートーヴェンの作品にどんな化学反応を起こしてくれるのか、興味の尽きないプログラムだ。
<文・小出和明>
現アーティスティック・リーダーの広上淳一も、そのチャレンジングな姿勢を受け継ぎ、他のオーケストラとはひと味違うプログラムを組むことが少なくない。今回、ソリストにファジル・サイを迎えたのも、その一例といえるだろう。サイは1970年、トルコ生まれのピアニスト・作曲家。16歳で作曲した《Black Hymns》がベルリン建都750周年行事で演奏され、91年にはベルリン交響楽団と《ヴァイオリンとピアノのための協奏曲》を自ら初演。以降、世界の名だたるオーケストラと自作を共演してきた。ピアニストとしてもロングセラーとなっている、多重録音によるストラヴィンスキー《春の祭典》ピアノ版をはじめ、的確な技術と独自のスタイルで高い評価を得ている。まさに「鬼才!天才!ファジル・サイ!」のキャッチコピーを地で行く存在だ。
近年ますます円熟味を増しながらも、鋭さと情熱も失わない広上とサイが、楽聖・ベートーヴェンの作品にどんな化学反応を起こしてくれるのか、興味の尽きないプログラムだ。
<文・小出和明>
公演名 | オーケストラ・アンサンブル金沢 第484回定期公演フィルハーモニー・シリーズ |
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日時 | 9月17日(火) 19:00開演(18:00開場) |
会場 | 石川県立音楽堂 コンサートホール |
出演 | [指揮]広上淳一 [ピアノ]ファジル・サイ [管弦楽]オーケストラ・アンサンブル金沢 |
プログラム | 【オール・ベートーヴェン・プログラム】 《プロメテウスの創造物》序曲 作品43 ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60 |
チケット | 全席指定:SS席7,000円 S席6,000円 A席5,000円 ほか |
お問い合わせ | 石川県立音楽堂チケットボックス TEL:076-232-8632 |