＜3月3日　愛知・一宮市民会館＞　NHK Eテレ「ピタゴラスイッチ」や、あの「やる気のないダースベイダーのテーマ」などで知られる、明るくてちょっと脱力系のサウンドが人気な栗コーダーカルテット。舞台音楽、映画音楽、CM、テレビなどへの多数の楽曲を提供しており、NHKみんなのうた《花さかニャンコ》《きみがいるから》の編曲・演奏や、アニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』の音楽を担当するなど、その活動は多岐にわたっている。「カルテット」を名乗っているのにメンバーは3人、リコーダーだけかと思いきやピアニカ、ウクレレ、テューバなどメンバーそれぞれが多種多様な楽器を自在に操る、異色づくしのユニットである。
　そんな栗コーダーカルテットとともに、1年ぶりに一宮市民会館へやってくるのは、ヴォーカルの小池光子とギターのタバティによる2人組ユニット「ビューティフルハミングバード」。あたたかく優しくそれでいて力強い歌声と、透明感のあるアコースティックギターのサウンドが印象的だ。NHKみんなのうた《ウメボシジンセイ》の歌と演奏、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の《もくもくふゆーん》作曲、カゴメや西松屋をはじめとする企業CMへの楽曲提供などで知られており、どこかでふたりの演奏を耳にした人も多いはず。
　本稿執筆時点でプログラムの詳細は未発表であるが、春の日のひとときを、あたたかい音楽とともに穏やかに過ごせるはずだ。

＜文・住吉亜蘭＞