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笹沼樹 チェロ・リサイタル
<12月3日 愛知・宗次ホール> 愛知県名古屋市最大の繁華街・栄の一角にある宗次ホールは、表通りの喧噪を離れた、室内楽を鑑賞するのに最適のホールだ。2階バルコニーのある310席の心地よい空間は、ソロや小編成の音楽を美しく響かせてくれる。
本ホールは設立当初より、若手演奏家の支援にも積極的だ。笹沼樹も同ホールの宗次コレクションより、1771年製のC.F.ランドルフィを貸与されている。2013年のザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール優勝以来、すでに数多くの入賞歴を持ち、名だたる指揮者や演奏家と共演を続けている笹沼だが、今回のリサイタルは、ある意味ホームグラウンドへの凱旋の趣きがある。
現在発表されているプログラムは、ブラームスの《チェロ・ソナタ第2番ヘ長調》《歌の調べのように》のみ。男性的で情熱にあふれるスケールの大きなソナタと、題名のとおり歌心にあふれた小品だ。しかしカルテット・アマービレのメンバーとして、現代作曲家・藤倉大の作品にも取り組んでいる笹沼のこと、逆に、ほかにはどんな曲が聴けるのか楽しみになる。
ピアノは、すでにさまざまな編成で共演を重ねている兼重稔宏。やはり若手ながら、ボローニャ音楽祭をはじめとする欧州の主要な音楽祭に出演し、国内でのソロリサイタルも高い評価を得ている。
ふたつの若い才能と、理想的な空間の融合が起こすミラクルが楽しみだ。
<文・小出和明>
本ホールは設立当初より、若手演奏家の支援にも積極的だ。笹沼樹も同ホールの宗次コレクションより、1771年製のC.F.ランドルフィを貸与されている。2013年のザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール優勝以来、すでに数多くの入賞歴を持ち、名だたる指揮者や演奏家と共演を続けている笹沼だが、今回のリサイタルは、ある意味ホームグラウンドへの凱旋の趣きがある。
現在発表されているプログラムは、ブラームスの《チェロ・ソナタ第2番ヘ長調》《歌の調べのように》のみ。男性的で情熱にあふれるスケールの大きなソナタと、題名のとおり歌心にあふれた小品だ。しかしカルテット・アマービレのメンバーとして、現代作曲家・藤倉大の作品にも取り組んでいる笹沼のこと、逆に、ほかにはどんな曲が聴けるのか楽しみになる。
ピアノは、すでにさまざまな編成で共演を重ねている兼重稔宏。やはり若手ながら、ボローニャ音楽祭をはじめとする欧州の主要な音楽祭に出演し、国内でのソロリサイタルも高い評価を得ている。
ふたつの若い才能と、理想的な空間の融合が起こすミラクルが楽しみだ。
<文・小出和明>
公演名 | 笹沼樹 チェロ・リサイタル |
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日時 | 12月3日(日) 14:00開演(13:30開場) |
会場 | 宗次ホール |
出演 | [チェロ]笹沼樹 [ピアノ]兼重稔宏 |
プログラム | ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99、歌の調べのように ほか |
チケット | 全席自由:3,500円 |
お問い合わせ | 宗次ホールチケットセンター TEL:052-265-1718(10:00~16:00) |