＜12月16日　大阪・ザ・シンフォニーホール＞　クラシック音楽を出発点とし、ラテンやジャズなど幅広いジャンルで活躍するトランペット奏者の菊池寿人が率いる「The Symphony Hall Big Band」は、全国からトップクラスのプレイヤーを一堂に集めた、関西初の本格的なジャズ・ビッグバンドである。2016年の創設以来、関西のジャズ・ファンの心を鷲掴みにしてきた。
　24回目となる本公演のタイトルは「ポップオペラ」。武蔵野音楽大学で学び、2008年にアーティストとしてデビューを果たした藤澤ノリマサをゲストに迎える本公演では、藤澤が確立した、1曲の中にクラシックとポップスの歌唱を融合させた「ポップオペラ」という独自のジャンルが、ビッグバンドとのコラボレーションを果たす。
　《Smoke Gets In Your Eyes》《Sing Sing Sing》をはじめとするジャズのスタンダード・ナンバーから、ワールド・ミュージックの代表曲《Volare》、さらにはボロディンの歌劇《イーゴリ公》より〈ダッタン人の踊り〉やベートーヴェンの名曲をアレンジした《希望の歌～交響曲第九番～》まで、バラエティに富んだプログラムを楽しめる。
　ビッグバンドのサウンドと藤澤ノリマサの歌声に、身も心もアツくなることまちがいなし。冬の日のひとときを、ぜひザ・シンフォニーホールで！

＜文・住吉亜蘭＞