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<5月18日 山口・シンフォニア岩国> 元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターで、ウィーン国立音楽大学の正教授として日本でもおなじみのライナー・キュッヒル。今年5月18日(土)に山口県岩国市でのリサイタルが予定されている。
プログラムのメインはベートーヴェン作曲のヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》。ヴァイオリン・ソナタのジャンルで屈指の傑作である。作品が書かれた1803年、ベートーヴェンは難聴をすでに抱えていた。一時は自死すら考えたが、音楽とともに歩むことを決意し、彼はすさまじいエネルギーを創作で爆発させる。30代前半のベートーヴェンが必死に生きようとし、生み出されたこの傑作はまさに生命力の塊である。
この公演について、ピアニストをつとめる加藤洋之氏のインタビューが公開されており、加藤氏はこの作品について「異常なエネルギーが噴き出している“前衛的な作品”」と語っている。ウィーンで育ち、ウィーンで活躍し、そして演奏家として円熟期にあるキュッヒル氏の手にかかったとき、この作品からはどんな情景が生まれるのか。一期一会のコンサートとなりそうだ。
カップリング曲はうっとりと楽しめる珠玉の小品が並ぶので、クラシック音楽の愛好家だけでなく、初心者にもお勧めできる公演となっている。
<文・尾崎羽奈>
プログラムのメインはベートーヴェン作曲のヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》。ヴァイオリン・ソナタのジャンルで屈指の傑作である。作品が書かれた1803年、ベートーヴェンは難聴をすでに抱えていた。一時は自死すら考えたが、音楽とともに歩むことを決意し、彼はすさまじいエネルギーを創作で爆発させる。30代前半のベートーヴェンが必死に生きようとし、生み出されたこの傑作はまさに生命力の塊である。
この公演について、ピアニストをつとめる加藤洋之氏のインタビューが公開されており、加藤氏はこの作品について「異常なエネルギーが噴き出している“前衛的な作品”」と語っている。ウィーンで育ち、ウィーンで活躍し、そして演奏家として円熟期にあるキュッヒル氏の手にかかったとき、この作品からはどんな情景が生まれるのか。一期一会のコンサートとなりそうだ。
カップリング曲はうっとりと楽しめる珠玉の小品が並ぶので、クラシック音楽の愛好家だけでなく、初心者にもお勧めできる公演となっている。
<文・尾崎羽奈>
公演名 | ライナー・キュッヒル ヴァイオリン・リサイタル |
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日時 | 5月18日(土) 14:00開演 (13:15開場) |
会場 | シンフォニア岩国 コンサートホール |
出演 | [ヴァイオリン]ライナー・キュッヒル [ピアノ]加藤洋之 |
プログラム | ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》 ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 ※ブゾーニ 没後100年記念 J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌 ジーツィンスキー:ウィーン、わが夢の街 チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ ハ長調 Op.34 ほか |
チケット | 全席指定:4,500円 25歳以下の学生2,000円 |
お問い合わせ | シンフォニア岩国 TEL:0827-29-1600 |