●このコンサートは終了しました
<2024年1月21日 岡山シンフォニーホール> 地域に根ざしたオーケストラがあることは、そこに住む人にとって大きな幸せだ。岡山県には岡山フィルハーモニックがある。1992年、岡山シンフォニーホールの完成を機に設立されて以来、国内外の著名な指揮者・ソリストを迎えて定期演奏会を催すほか、スクールコンサートをはじめとするさまざまな形態の演奏会で、同地の音楽芸術の普及と向上に取り組んできた。2024年最初の公演は、恒例のニューイヤー・コンサートだ。
2013年から首席指揮者に就き、現在は名誉指揮者のハンスイェルク・シェレンベルガーが振るのは、新年らしく華やかで親しみやすい名曲の数々だ。幕開けは、スペイン風のリズムが楽しいラヴェル《道化師の朝の歌》。続いてのモーツァルト《フルートとハープのための協奏曲》は、フルートをオーボエに替えた編曲版で、元ベルリン・フィルのソロ・オーボエ奏者という経歴を持つシェレンベルガーが、吹き振りの妙技を披露してくれる。ハープのソリストは、20歳でハンブルク北ドイツ放送フィルハーモニー交響楽団ソロ・ハーピストの座を勝ち取ったマルギット=アナ・シュース。
交響曲はモーツァルトの第31番《パリ》。パリの演奏団体の依頼による作品だけに、同地の聴衆の好みに合わせた、洒落たフランス趣味が漂う。そして最後はおなじみのラヴェル《ボレロ》だ。同一のリズムに乗って、ふたつの旋律が繰り返され、音量と楽器の数が次第に増えていき、クライマックスを迎える。
コンサート初めにぴったりの、聴衆を選ばないプログラムだ。
<文・小出和明>
2013年から首席指揮者に就き、現在は名誉指揮者のハンスイェルク・シェレンベルガーが振るのは、新年らしく華やかで親しみやすい名曲の数々だ。幕開けは、スペイン風のリズムが楽しいラヴェル《道化師の朝の歌》。続いてのモーツァルト《フルートとハープのための協奏曲》は、フルートをオーボエに替えた編曲版で、元ベルリン・フィルのソロ・オーボエ奏者という経歴を持つシェレンベルガーが、吹き振りの妙技を披露してくれる。ハープのソリストは、20歳でハンブルク北ドイツ放送フィルハーモニー交響楽団ソロ・ハーピストの座を勝ち取ったマルギット=アナ・シュース。
交響曲はモーツァルトの第31番《パリ》。パリの演奏団体の依頼による作品だけに、同地の聴衆の好みに合わせた、洒落たフランス趣味が漂う。そして最後はおなじみのラヴェル《ボレロ》だ。同一のリズムに乗って、ふたつの旋律が繰り返され、音量と楽器の数が次第に増えていき、クライマックスを迎える。
コンサート初めにぴったりの、聴衆を選ばないプログラムだ。
<文・小出和明>
公演名 | 岡山フィルハーモニック管弦楽団 ニューイヤーコンサート2024 |
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日時 | 2024年1月21日(日) 14:00開演(13:00開場) |
会場 | 岡山シンフォニーホール 大ホール |
出演 | [指揮]ハンスイェルク・シェレンベルガー [ハープ]マルギット=アナ・シュース [管弦楽]岡山フィルハーモニック管弦楽団 |
プログラム | ラヴェル:《道化師の朝の歌》、《ボレロ》 モーツァルト:フルートとハープの為の協奏曲(オーボエ版)、交響曲第31番《パリ》 |
チケット | 全席指定:S席5,500円 A席4,400円 B席3,300円 B席ユース1,000円 |
お問い合わせ | 岡山フィルハーモニック管弦楽団 TEL:086-234-7177 |