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<12月3日 大阪・フェニーチェ堺> オペラをより多くの方に楽しんでもらいたい! という思いをこめて、日本生命保険相互会社が贈るNISSAY OPERAは、東京の日生劇場での公演に加えて、日本国内各地でも公演を行い、オペラ・ファンの輪を着実に広げる役割を果たしている。昨年のプッチーニ《ラ・ボエーム》に続いて、今年はロッシーニ《セビリアの理髪師》が、関西を代表する劇場「フェニーチェ堺」にやってくる。
《セビリアの理髪師》は、フランスの劇作家・実業家のボーマルシェ(本名:ピエール=オーギュスタン・カロン)が1775年に発表した戯曲『セビリアの理髪師』(通称「フィガロ三部作」の第1作にあたり、『フィガロの結婚』『罪ある母』が続く)を原作として、1816年に作曲・初演されたオペラ・ブッファである。ロッシーニの最高傑作として長年親しまれている本作は、スペインのセビリアを舞台に、町の何でも屋を名乗る理髪師フィガロの手助けで、アルマヴィーヴァ伯爵と町娘のロジーナが結ばれるまでを描いた喜劇であり、第1幕第1場のフィガロのアリア〈わたしは町の何でも屋〉や、第1幕第2場のロジーナのアリア〈今の歌声は〉、そして(元々は歌劇《パルミーラのアウレリアーノ》のために書いたものの転用であるが)序曲など、クラシック音楽ファンに愛される名曲が詰まっている。
本公演は、2016年に大好評を博した、イタリア育ちで日生劇場芸術参与も務めるオペラ演出家、粟國淳の演出によるプロダクションの再演となる。さらに、びわ湖ホール芸術監督や神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽監督を務めるかたわら、近年は作曲家としての活躍も光る、沼尻竜典がタクトを執る。オーケストラピットには、大阪府豊中市を本拠地とする日本センチュリー交響楽団が入る。
公演の開催に先立ち行われるオーディションで歌手を選出することも、NISSAY OPERAの特徴である。アルマヴィーヴァ伯爵を演じる中井亮一、ロジーナを演じる富岡明子をはじめ、海外でのオペラ出演経験も豊富なメンバーが、オーディションを勝ち抜いて本公演の舞台に上がる。
実力派と国際派揃いの歌手、いまをときめく演出家、そして沼尻竜典率いる日本センチュリー交響楽団が、関西オペラ界に旋風を巻き起こす。12月3日(土)は、ぜひフェニーチェ堺へ!
<文・加藤新平>
公演名 | NISSAY OPERA 2022 セビリアの理髪師 |
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日時 | 12月3日(土) 14:00開演(13:00開場) |
会場 | フェニーチェ堺 大ホール |
出演 | [指揮]沼尻竜典 [演出]粟國淳 [管弦楽]日本センチュリー交響楽団 中井亮一(アルマヴィーヴァ伯爵)、富岡明子(ロジーナ)、須藤慎吾(フィガロ)、黒田博(バルトロ)、伊藤貴之(ドン・バジリオ)、種谷典子(ベルタ)、宮城島 康(フィオレッロ) [ギター]黄敬 [チェンバロ]平塚洋子 [合唱]C.ヴィレッジシンガーズ |
プログラム | ジョアキーノ・ロッシーニ:セビリアの理髪師 全2幕〈イタリア語上演/日本語字幕付〉 予定上演時間:約3時間10分(休憩含む) |
チケット | 全席指定:SS席10,000円 S席8,500円 A席7,000円 B席6,500円 C席3,500円 |
お問い合わせ | フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール) TEL:072-223-1000(9:00~20:00) |