<10月19日、22日 京都コンサートホール> 秋になると、タイトルの前に「文化庁芸術祭参加」という文言がついたテレビ番組や舞台公演が見られるようになる。何となく「芸術の秋」を感じさせてくれる、小さな風物詩だ。「アジア オーケストラ ウィーク」もそのひとつ。2002年にスタートし、これまでにアジア太平洋の延べ16カ国・地域から60以上のオーケストラを招へいしてきた。現在では芸術祭の核となる公演である。
今年はアジアの洗練された都市を代表するシンガポール交響楽団と、歴史と伝統の街・京都の京都市交響楽団が競演を繰り広げる。シンガポール響は指揮にハンス・グラーフ、ピアノのソリストにエレーヌ・グリモーを迎え、欧州の名曲と、同国の若手作曲家コー・チェンジン の《シンガポールの光》を演奏する。
京都市交響楽団を率いるのは、近年円熟味を増す大友直人。プログラム前半は『ゴジラ』のテーマ曲が響く伊福部昭《SF交響ファンタジー第1番》、お正月の定番曲を主題にした、池辺晋一郎の管弦楽のための《春の海》、筝曲に新風を吹き込む注目の若手・LEO作曲による《松風》(弦楽編曲:伊賀拓郎)と、日本の作品が並ぶ。京都でアジアのオーケストラを迎えるのにふさわしい選曲だ。そして後半は安定の名曲、ブラームスの《交響曲第1番》。大友と京都市響の本領が存分に発揮されるに違いない。
親しみやすい演目で、チケットはB席1000円からとおてごろ。ぜひ「芸術の秋」を味わいに出かけたい。
<文・小出和明>
今年はアジアの洗練された都市を代表するシンガポール交響楽団と、歴史と伝統の街・京都の京都市交響楽団が競演を繰り広げる。シンガポール響は指揮にハンス・グラーフ、ピアノのソリストにエレーヌ・グリモーを迎え、欧州の名曲と、同国の若手作曲家コー・チェンジン の《シンガポールの光》を演奏する。
京都市交響楽団を率いるのは、近年円熟味を増す大友直人。プログラム前半は『ゴジラ』のテーマ曲が響く伊福部昭《SF交響ファンタジー第1番》、お正月の定番曲を主題にした、池辺晋一郎の管弦楽のための《春の海》、筝曲に新風を吹き込む注目の若手・LEO作曲による《松風》(弦楽編曲:伊賀拓郎)と、日本の作品が並ぶ。京都でアジアのオーケストラを迎えるのにふさわしい選曲だ。そして後半は安定の名曲、ブラームスの《交響曲第1番》。大友と京都市響の本領が存分に発揮されるに違いない。
親しみやすい演目で、チケットはB席1000円からとおてごろ。ぜひ「芸術の秋」を味わいに出かけたい。
<文・小出和明>
公演名 | アジア オーケストラ ウィーク 2024 |
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日時 | 10月19日(土) 16:00開演(15:15開場) 10月22日(火) 19:00開演(18:15開場) |
会場 | 京都コンサートホール 大ホール |
出演・プログラム | ●10月19日(土)公演 [指揮]ハンス・グラーフ [ピアノ]エレーヌ・グリモー [管弦楽]シンガポール交響楽団 メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》より〈序曲〉 Op.21 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 コー・チェンジン:シンガポールの光 ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》ハ短調 Op.67 ●10月22日(火)公演 [指揮]大友直人 [箏]LEO [管弦楽]京都市交響楽団 伊福部昭:SF交響ファンタジー第1番 宮城道雄/池辺晋一郎:管弦楽のための《春の海》 今野玲央/伊賀拓郎:松風 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 |
チケット | 全席指定:S席3,000円 2公演S席セット券5,000円※チケットぴあのみ取扱 ペア券(S席2枚)5,000円 A席2,000円 B席1,000円 |
お問い合わせ | 〈チケットに関するお問い合わせ〉 otonowa TEL:075-252-8255 〈制作に関するお問い合わせ〉 公益社団法人 日本オーケストラ連盟 TEL:03-5610-7275 |