＜12月21日　北海道・札幌コンサートホールKitara＞　北海道を代表するコンサートホールであるKitara。1997年に誕生し、国内外の数多くの演奏家から、世界有数の響きを誇るホールとして愛されている。そんなKitaraで長年クリスマスの時期に開催されているのが、今回ご紹介する「Kitaraのクリスマス」だ。
　今年は指揮・横山奏、ヴァイオリン・荒井里桜という顔ぶれに加え、北海道が誇る管弦楽・札幌交響楽団の演奏でお届けする。指揮者の横山は北海道札幌生まれ。2018年に開催された第18回東京国際音楽コンクール＜指揮＞にて第2位および聴衆賞を受賞し、オーケストラや吹奏楽などで活躍している。ヴァイオリンの荒井は、2017年の第15回東京音楽コンクール＜弦楽部門＞第1位および聴衆賞、2018年の第87回日本音楽コンクール＜バイオリン部門＞第1位、あわせて3つの賞を受賞するなど、いま注目のヴァイオリニストのひとりだ。
　予定されているプログラムは、クリスマスの定番、チャイコフスキーの組曲《くるみ割り人形》、アンダーソンの《クリスマス・フェスティバル》に加え、荒井のソロでサラサーテの《ツィゴイネルワイゼン》など。クリスマスの雰囲気に加えて名曲の数々もお楽しみいただけるだろう。
　聖夜の夜直前の週末に、Kitaraで音楽のクリスマスをご堪能あれ。

＜文・鈴木智之＞