●このコンサートは終了しました
<4月20日・21日 山形テルサホール> 1971年にグィード・カンテッリ指揮者コンクールで優勝して以降、シカゴ交響楽団、ミュンヘン・フィル、フランス国立管弦楽団との共演や、新日本フィル、京都市交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督を歴任するなど、国内外で活躍を続けている指揮者の井上道義は、2024年12月をもって引退することを表明している。コルンゴルトの歌劇《死の都》の日本初演(コンサート形式)や、マーラーの交響曲全曲演奏、ショスタコーヴィチの交響曲全曲演奏など、ほかの指揮者がなかなか採り上げない作品やプロジェクトにも果敢に挑み、成功させてきた。
2015年の歌劇《フィガロの結婚》以来ひさびさの共演となる山形交響楽団とのコンサートに選んだ作品は、モーツァルトの交響曲第25番と第40番。どちらも「ト短調」という共通項で結ばれていながら、作曲の時期や編成、曲調などはまったく異なっている。
クラシック音楽ファンを唸らせる、井上ならではの選曲がもうひとつ。モーツァルトが1791年に作曲した《グラス・ハーモニカのためのアダージョとロンド》は、「アルモニカ」とも呼ばれる、グラス・ハープを鍵盤楽器のように音階を演奏しやすくできる工夫をした楽器「グラス・ハーモニカ」のための独奏曲。「何たる天上的な声色」(パガニーニ)、「何ものに比べがたい甘美な音」(ベンジャミン・フランクリン)など、人々を熱狂させたグラス・ハーモニカ。その響きはまさに、天から降り注ぐようだ。今回は、日本屈指のグラスハーピスト、大橋エリのグラスハープによる演奏に大いに期待したい。
<文・加藤新平>
2015年の歌劇《フィガロの結婚》以来ひさびさの共演となる山形交響楽団とのコンサートに選んだ作品は、モーツァルトの交響曲第25番と第40番。どちらも「ト短調」という共通項で結ばれていながら、作曲の時期や編成、曲調などはまったく異なっている。
クラシック音楽ファンを唸らせる、井上ならではの選曲がもうひとつ。モーツァルトが1791年に作曲した《グラス・ハーモニカのためのアダージョとロンド》は、「アルモニカ」とも呼ばれる、グラス・ハープを鍵盤楽器のように音階を演奏しやすくできる工夫をした楽器「グラス・ハーモニカ」のための独奏曲。「何たる天上的な声色」(パガニーニ)、「何ものに比べがたい甘美な音」(ベンジャミン・フランクリン)など、人々を熱狂させたグラス・ハーモニカ。その響きはまさに、天から降り注ぐようだ。今回は、日本屈指のグラスハーピスト、大橋エリのグラスハープによる演奏に大いに期待したい。
<文・加藤新平>
公演名 | 山形交響楽団 第316回定期演奏会 |
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日時 | 4月20日(土) 19:00開演(18:15開場) 4月21日(日) 15:00開演(14:15開場) |
会場 | 山形テルサホール |
出演 | [指揮]井上道義 [グラスハープ]大橋エリ [管弦楽]山形交響楽団 |
プログラム | 【オール・モーツァルト・プログラム】 交響曲 第25番 ト短調 K.183 グラス・ハーモニカのためのアダージョとロンド K.617 交響曲 第40番 ト短調 K.550 |
チケット | 全席指定:A席4,800円 B席4,300円 学生B席2,600円 B席ペア7,400円 |
お問い合わせ | 山響チケットサービス TEL:023-616-6607(平日10:00~17:00) |