●このコンサートは終了しました
<2023年2月11日、12日 山形テルサホール> エネルギッシュかつ刺激とアイデアに満ちたタクト捌きによって、今や全国で引っ張りだこの若手指揮者、川瀬賢太郎。共演を務めるのは、6歳からロシアで研鑽を積み、モスクワ音楽院に日本人初となる同国政府特別奨学生として入学し首席で卒業した期待の新星ピアニスト、松田華音。注目度抜群の若き2人が豪華共演!
松田のピアノは、もちろんロシアの大作曲家・ラフマニノフの作品《パガニーニの主題による狂詩曲》で堪能することができる。この作品は19世紀にその超絶技巧から“悪魔のヴァイオリニスト”とさえ称されたニコロ・パガニーニの作曲したテーマに基づいている。ひとつのテーマを次々に雰囲気を変えて演奏していく「変奏曲」の手法で書かれた作品で、圧倒的超絶技巧から、限りなく美しい繊細で情緒あふれるメロディーまで多彩な表情が見どころだ。
演奏会の幕開けを飾る《セレモニアル・ダンス》の作曲者・細川俊夫は、世界で活躍する日本人作曲家。ドイツで研鑽を積んだ彼は、ヨーロッパとアジアとの文化的差異の中で、能や書といった日本文化を取材しながら独自の音楽語法を築いており、その音楽性は世界的にも高い評価を受けている。そしてメイン・プログラムは、あまりにも有名なベートーヴェンの《運命》。作曲者のベートーヴェンが「運命はこのように扉を叩く」と語ったとされる逸話も残っているこの曲は、当時のオーケストラの能力を存分に引き出すべく設計された強奏と弱奏のコントラストが生み出す爆発的なエネルギーと、ひとつの主題によって楽曲全体を構築する「主題労作」の技法による、緻密な構成とが相まった作品だ。
日本クラシック音楽界の“いま”を感じるプログラム。この豪華な公演を聴き逃すことはできない!
<文・高河誠太郎>
公演名 | 山形交響楽団 第306回 定期演奏会 |
---|---|
日時 | 2023年2月11日(土) 19:00開演(18:00開場) 2023年2月12日(日) 15:00開演(14:00開場) |
会場 | 山形テルサホール |
出演 | [指揮]川瀬賢太郎 [ピアノ]松田華音 [管弦楽]山形交響楽団 |
プログラム | 細川俊夫:セレモニアル・ダンス ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 《運命》 Op.67 |
チケット | 全席指定:A席4,800円 B席4,300円 学生B 2,600円 Bペア7,400円 ●山響WEBチケット ●チケットぴあ 【Pコード:207-203】 |
お問い合わせ | 山響チケットサービス TEL:023-616-6607(土日祝・年末年始を除く10:00~17:00) |