<1月28日 神奈川・横浜みなとみらいホール/1月29日 東京芸術劇場> 2023年は、セルゲイ・ラフマニノフの生誕150周年である。日本においても、ラフマニノフに焦点を当てたコンサートが数多く開催される。
カーチュン・ウォン率いる日本フィルは、ピアノ協奏曲第3番と交響曲第2番という、ラフマニノフの協奏曲、交響曲の中でも特に大規模な作品を取り上げる。
ピアノ協奏曲第3番は、第1楽章冒頭の哀愁漂う主題が全曲にわたって活用される。激しさと静けさ、厳しさと優しさ、苦みと甘み、さまざまな対比の果てにたどり着く壮大なクライマックスは、聴き手の心を揺さぶらずにはおかないだろう。ソリスト小菅優の演奏に大いに期待したい。
交響曲第2番は、ラフマニノフの作曲した交響曲という枠組みだけでなく、ロシア人作曲家の作曲した交響曲として、近年演奏頻度が高まってきている作品である。陰鬱さと激烈さをもった第1楽章、グレゴリオ聖歌《怒りの日》をモチーフにしたスケルツォである第2楽章、ラフマニノフらしい甘美な響きを持つ第3楽章、そしてリズミカルで祝典的な第4楽章という、交響曲の王道とも言うべきドラマティックな構成は、聴き終えた後に爽快感を残す。
アジアでもっとも注目される若手指揮者で、2023年9月には日本フィル首席指揮者就任が決定しているカーチュン・ウォンが紡ぐラフマニノフを、ぜひご堪能あれ。
<文・加藤新平>
カーチュン・ウォン率いる日本フィルは、ピアノ協奏曲第3番と交響曲第2番という、ラフマニノフの協奏曲、交響曲の中でも特に大規模な作品を取り上げる。
ピアノ協奏曲第3番は、第1楽章冒頭の哀愁漂う主題が全曲にわたって活用される。激しさと静けさ、厳しさと優しさ、苦みと甘み、さまざまな対比の果てにたどり着く壮大なクライマックスは、聴き手の心を揺さぶらずにはおかないだろう。ソリスト小菅優の演奏に大いに期待したい。
交響曲第2番は、ラフマニノフの作曲した交響曲という枠組みだけでなく、ロシア人作曲家の作曲した交響曲として、近年演奏頻度が高まってきている作品である。陰鬱さと激烈さをもった第1楽章、グレゴリオ聖歌《怒りの日》をモチーフにしたスケルツォである第2楽章、ラフマニノフらしい甘美な響きを持つ第3楽章、そしてリズミカルで祝典的な第4楽章という、交響曲の王道とも言うべきドラマティックな構成は、聴き終えた後に爽快感を残す。
アジアでもっとも注目される若手指揮者で、2023年9月には日本フィル首席指揮者就任が決定しているカーチュン・ウォンが紡ぐラフマニノフを、ぜひご堪能あれ。
<文・加藤新平>
公演名 | 日本フィルハーモニー交響楽団 第384回横浜定期演奏会<秋季> |
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日時 | 1月28日(土) 17:00開演(16:10開場) |
会場 | 横浜みなとみらいホール 大ホール |
出演 | [指揮]カーチュン・ウォン [ピアノ]小菅優 [管弦楽]日本フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム | ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30、交響曲第2番 ホ短調 Op.27 |
チケット | 全席指定:S席8,000円 A席6,500円 B席6,000円 C席5,000円 P席4,000円 Ys席(25歳以下)1,500円 |
お問い合わせ | 日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911(平日10:00-17:00) |
詳細はこちら
公演名 | 日本フィルハーモニー交響楽団 第244回芸劇シリーズ |
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日時 | 1月29日(日) 14:00開演(13:00開場) |
会場 | 東京芸術劇場 コンサートホール |
出演 | [指揮]カーチュン・ウォン [ピアノ]小菅優 [管弦楽]日本フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム | ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30、交響曲第2番 ホ短調 Op.27 |
チケット | 全席指定:S席7,000円 A席5,500円 B席5,000円 C席4,000円 Gs席(65歳以上)4,000円 Ys席(25歳以下)1,500円 |
配信 | ライブ&アーカイブ配信あり。1000円で3か月間何度でも視聴可 詳細・登録はこちらから。 |
お問い合わせ | 日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911(平日10:00-17:00) |